おいらせ町：農業集落排水

経営の健全性・効率性について

・収益的収支比率は、前年度と比較して約３％減となっており、これは、事業費（事務委託費及び法適化への移行のための委託費）の増が主な要因である。・今後施設の更新費用や修繕費用等を考慮すると、現行の使用料水準では賄いきれない部分が発生すると思われる。そのため、使用料の改定等により収入の増額を図らなければならない（令和６年度から法適化予定）。・汚水処理原価は、類似団体平均値とほぼ同額となってきており、改善傾向が見られる。・企業債残高対事業規模比率は、依然高い状態ではあるが、類似団体平均値より低い数値である。

老朽化の状況について

・供用開始後20年経過しており、処理施設・管渠施設については、老朽化は進んでいない。しかし、電気機械設備は、耐用年数経過により修繕や一部交換が出てきている。処理場を保持しているため施設全体の老朽化を見極め、更新費用との平準化やライフサイクルコストを抑える目的で最適化整備構想を進める。また、電気機械設備の老朽化については、計画的な更新に向け検討を行う。

全体総括

・企業債残高は、改善傾向ではあるが、高い水準であることに留意する必要がある。・経営面での改善努力は引き続き行う。・将来に向け施設等の更新計画における支出や経費削減に努め収入面においても使用料の改定等を行い安定的な財源を確保していく必要がある。