地域において担っている役割
町内で唯一入院施設を有する診療機関として、本町はもとより隣接自治体の一部地域も診療圏域に医療の提供を行っている。また、救急告示病院として指定を受け、24時間受け入れ体制を整備し住民の安心を支えている。
経営の健全性・効率性について
一般病床の特別料金算定により「入院患者1人1日当たり収益」は平均値と比較して低い水準であり、令和2年度では「経常収支比率」及び「医業収支比率」は平均を下回りました。また「病床利用率」についても平均を下回りましたが「累積欠損金」は生じておらず健全性が保たれている。効率性については「職員給与費」や「材料費」が全国平均を上回っている。院内処方が主な要因であるが、後発医薬品への移行等、他の分野においても運営の更なるスリム化を図るように努める。
老朽化の状況について
建物は平成24年度に増改築を完了したことで以後減価償却を行っている。医療機器等は各耐用年数に応じて計画的な更新を行っており、今後も更新需要の増加を見越した計画的な更新投資が必要と考えられる。
全体総括
医療制度改革や人口減少・少子高齢化により従来にも増して厳しい病院経営が予想される。診療報酬の改定や医療ニーズの変化に対応した計画的な病院経営が一層必要となっている。平成29年3月に策定した新経営改革プランに沿って、引き続き病院の果たすべき役割を明確にすると共に経営の効率化を推進していく。