経営の健全性・効率性について
収益的収支比率は、平成24年度~平成27年度は55~56%台で推移していたが、平成28年度以降は管理費用の削減を行ったことに加え、地方債利息、地方債償還金が減額となったことで60%台となった。企業債残高対事業規模比率は微減、微増を繰り返しているが、類似団体平均値より、高い状況が続いている。経費回収率は、25~30%とばらつきは少ないが、類似団体平均値より、低い状況となっている。汚水処理原価は700円台で推移しており、類似団体平均値を大きく上回っている。施設利用率は類似団体平均値より高い状況を保っている。水洗化率は微増傾向にあるが、平成26年より平均値を下回っている。
老朽化の状況について
平成7年度より管渠工事を行っており、比較的新しいことから改善等は行っていないため、0%となっている。
全体総括
収益的収支比率を100%に近づけることを目標とする。地方債残高対事業規模比率は若干ばらつきはあるが、使用料収入の増額が不可欠である。水洗化率は平成27年度に70%を初めて超えたが、更なる水洗化率の向上を目指し増毛町独自のリフォーム補助制度を利用して下水道に接続してもらえるよう普及促進に努める。汚水処理原価については維持管理経費の効率的な運用に努め、原価の減少を目指す。また、将来にわたり安定した事業を継続するための中長期的な経営の基本計画である「経営戦略」に基づき下水道事業を進める。