経営の健全性・効率性について
①「収益的収支比率」:77.28%と依然として赤字経営の状態となっている為、使用料収入の増や、維持管理費の縮減への取組が必要である。④「企業債残高対事業規模比率」:当該年度は全国平均や類似団体と比較し、高い数値となっている為、使用料金の適正化を検討する必要がある。⑤「経費回収率」:全国平均値並みではあるが、依然として50%台と低い数値となっており、繰入金に頼っている状態である為、使用料収入の増加に取組む必要がある。⑥「汚水処理原価」:類似団体と比較し低い数値となっている為、この数値を継続し、更なる処理費の縮減に努める。⑦「施設利用率」:施設利用率が30%台と全国平均や類似団体を大きく下回っている為、水洗化の普及促進への取組みによる有収水量の増加に努める。⑧「水洗化率」:前年度と比較しても若干の増加に留まっており、全国平均及び類似団体と比較しても低い数値となっている為、当該数値の向上を図る為の水洗化の普及促進に努める。
老朽化の状況について
施設の供用開始から10年が経過したが、処理場や管渠等の大規模な老朽化は見受けられないが、中継ポンプなどの機器の修繕が生じてきている為、計画的な更新や長寿命化を見据えた予防保全等の検討が必要である。
全体総括
収益的収支比率が70%台と低い数値となっていることなどから、使用料金の改定や水洗化の普及促進活動による収入の増加に向けた取組を実施し、また、汚水処理原価の更なる縮減に努め、将来的な施設の更新費の捻出を見据えた経営の適正化を図る必要がある。