経営の健全性・効率性について
①近年は80%内の推移で安定している。令和元年度増額したのは繰越明許費に係る繰入金増による総収益の増額が大きな理由である。企業債償還は減額となっているが、一般会計からの繰入金で賄っているため実質的に赤字状態が続いている。④令和元年度は類似団体より低い数値となっているが、今後は施設更新による地方債発行が見込まれる。料金収入に対して過大にならないよう配慮が必要である。⑤令和元年度は平均値を上回る結果となっている。使用料と経費の両面から回収率を上げる取組を検討を行っていく。⑥平均値より低い値となっている。今後も効率的な運営を行うためにも原価を抑える取組を継続的に行う。⑦利用率の低さは施設遊休状態の度合いを表すが、汚水処理量を勘案した適切な施設規模を把握する必要がある。⑧水質保全、使用料収入確保のため今後も100%維持を図っていく。
老朽化の状況について
数値として表れていないが、管路の老朽化度合に応じた更新を計画的に実施していくことが必要。令和2年度機能診断調査・最適化整備構想策定業務を実施後、農業集落排水事業計画の策定を予定している。
全体総括
離島という地理的条件から単独運営は難しく、一般会計からの繰入に頼らざるを得ない状況であるが、繰入額を少しでも削減させるための努力を行っていかなければならない。施設は、平成13年度供用開始、現在19年経過している。平成30年度より水道事業の広域化が実施に伴い下水道料金の改定を行っている。将来にわたって下水道事業サ-ビスを安定的に提供していくために、財政基盤の強化に努めるとともに、中長期的な視点に立って財政運営を行っていきます。