経営の健全性・効率性について
①平成27年度に料金改定を行ったが、施設の老朽化に伴い、維持管理に係る経費が増える予定である。令和元年度分においては隔月徴収となったため、使用料徴収月が一月減となったが、令和2年度より12月徴収に戻る予定である。また、人口減少により収入が減っている状況であるため、今後も料金改定の見直し等検討が必要になってくる。④企業債(全て一般会計負担見込み)は令和13年度まで償還予定であるが、今後施設の改修も考えられるので、経営戦略に基づいて借入を実施する予定である。⑤類似団体と比較して、高い値で推移している。使用料を値上げしたが、人口は減少傾向で推移している状況なので、今後も利用負担額を検討していかなければならない。⑥類似団体と比較して、平均値並みで推移している。経年比較では汚水処理費が年々増加しているため、平成29年度に機能診断、平成30年度に最適整備構想、令和元年度に計画策定、令和3年度からの機能強化事業により、最適な処理方法を検討したい。⑦類似団体と比較して、低い値で推移している。当初の計画戸数392戸の処理施設だが、現在250戸数程しか処理しておらず、機能診断・最適整備構想・計画策定により適切な施設の規模としたい。⑧改善に向けては、利用者の増加を図ることである。未接続のほとんどは、特に高齢者の世帯であるため、引き続き戸別訪問等で勧奨していく予定である。また、新たな管渠の整備等が考えられるが、管渠の新たな整備に係る費用が大きな負担になることもあり、早急に整備が必要ではないと考えられる。
老朽化の状況について
平成13年4月から稼働しており、管渠の耐用年数に余裕があり、これまで改善が発生していない。機械等については、修繕が増加しており平成29年度に農山漁村地域整備交付金で機能診断、平成30年度に最適整備構想、令和元年度に計画策定を実施し、令和3年度から機能強化事業により、機械等の改修を実施予定。
全体総括
当初計画のスペックが大きすぎたと考える。今後の人口減少を見込み、平成29年度からの機能診断等で最適な処理方法を検討したい。また、使用料収入の増加、または環境の面からも水洗化率の向上は必須なので、引き続き接続率向上を目指したい。