46:鹿児島県
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枕崎市
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基準財政需要額は人口減少等特別対策事業費の新設等による影響などにより前年度より増加したものの,基準財政収入額が地方消費税交付金の増などにより増加したことから,平成27年度(単年度)の財政力指数については,前年度に比べ0.02ポイント上昇し,3箇年平均では前年度に比べ0.01ポイント上昇している。今後とも市税などの歳入確保に努め,定員管理・給与の適正化などにより,義務的経費を中心とした歳出削減に取り組む。
分母である経常一般財源収入額は,市税や普通交付税は減となったものの,地方消費税交付金などの増により増加し,分子である経常経費充当一般財源は,公債費が大きく減少し,人件費において職員給及び共済費が減になったことに加え退職手当関係経費が減となったことや扶助費において生活保護費が減となったことなどから,経常収支比率は前年度と比較して3.5ポイント改善した。引き続き,義務的経費を中心とした経常経費の削減に努め,市税等をはじめとする経常一般財源の確保に積極的に努めていく。
人件費の決算額は,職員給及び共済組合負担金は減となったものの,市町村総合事務組合退職手当制度による負担金が前年度の退職手当に比べ増となったことなどから,増加している。物件費の決算額は,住民情報システム等のクラウド化による電算組織管理運営費の増,社会保障・税番号システム等改修事業の増,地方創生先行型交付金に係る事業の皆増などにより増加している。今後とも,定員管理・給与の適正化などによる人件費の見直しなど,引き続き行財政改革に取り組む。
平成16年10月から行っている職員の給与削減(平成16年10月~20年3月:一律5%,平成20年4月~25年3月:級別削減1級2%・2級3%・3級4%・4級5%・5級5%・6級6%・7級7%,平成25年4月~25年6月:1級から3級削減なし・4級5%・5級5%・6級6%・7級7%,平成25年7月~26年3月:1級4.5%・2級5%・3級6%及び8%・4級9%・5級9%・6級10%・7級10%,平成26年4月~27年3月:6級3%・7級3%,平成27年4月~28年3月:6級・7級2%),特別昇給の廃止,特勤手当見直し等をこれまで行っており,前年度と同じ指数となった。今後とも引き続き各種手当の見直しを行い,一層の給与適正化に努める。
平成28年4月1日現在の普通会計職員数は平成27年4月1日現在の職員数と比較して1人減となったが,人口が減少したことから人口千人当たり職員数は0.14ポイント上昇した。今後の定員管理については,第3次行財政集中改革プランにおける定員管理の目標値に基づき,引き続き適正な定員管理の徹底や民間委託等の積極的な推進,更に行政の守備範囲を見直す中で市民協働を推進するとともに,職員の年齢構成が偏らないよう新規採用枠も確保しつつ,適正な定員管理に努める。
比率を求める算式の分母となる標準財政規模から算入公債費を差し引いた額が増加し,分子も一般会計の元利償還金の額が減となったことなどから,前年度に比べ,単年度の比率は0.6ポイント改善し,3箇年平均では0.9ポイント改善した。今後とも投資的経費の適切な選択と重点化によって計画的に借入額の抑制を行うとともに,過疎対策事業債など交付税措置の高い財政運営上有利な地方債を活用するほか,特別会計や企業会計まで含めた市全体で連携を図りながら,実質的な公債費負担の適正な管理を継続して実施していく。
比率を求める算式の分母となる標準財政規模から算入公債費を差し引いた額が増加し,分子では,地方債の現在高が増となったものの,基準財政需要額算入見込額が増加したことから実質的な負担額は減少し,充当可能基金も増加したことなどから,前年度に比べ10.6ポイント低くなっている。しかしながら,依然として高い水準にあることから,今後とも市全体で連携して投資的経費の適切な選択・重点化等を行いながら,交付税措置率の高い財政運営上有利な地方債を活用して,後年度の実質的な公債費負担を縮減していくとともに,財政調整基金をはじめとする基金を確保し,さらなる比率の改善に努める。
職員給及び共済組合負担金の減に加え退職手当関係経費が減となったことなどから,人件費に係る経常経費充当一般財源が前年度に比べて減少している。本市の場合,常備消防については直営で実施しており,現段階では平均年齢・平均勤続年数ともに県内19市で最も高いことなどにより,類似団体と比較しても高い水準にあるが,今後とも定員管理・給与の適正化など行財政改革への取組みを通じて人件費の削減に努める。
物件費に係る経常収支比率は,電算組織管理運営費の増などにより前年度に比べ0.2ポイント増加した。依然として類似団体の中では低い水準にあるものの,物件費の決算額は事業委託の推進などに伴い増加傾向にあることから,今後とも引き続き,必要性などを十分に検討し,見直しに努める。
生活保護費の減などにより,前年度に比べて減少しているが、類似団体と比較しても依然として高い傾向にある。今後も,市の単独事業については,費用対効果等を検証し見直しを行うなど,扶助費の抑制に努める。
後期高齢者医療特別会計をはじめ,各特別会計への繰出金は増加傾向にあり,本市の経常収支比率が高い大きな要因の一つとなっている。平成27年度についても前年度に比べ上昇しており,また下水道事業への繰出の影響により類似団体の平均を上回っている状況にある。今後とも特別会計における歳入確保に努めるとともに事務事業の見直しを行って歳出削減に努める。
補助費等にかかる経常収支比率は,一部事務組合負担金の減少等により大きく減少してきており,類似団体と比較しても低い水準にあるが,一方で,平成24年度末の消防組合の解散による補助費等の減が,人件費等の増要因となっている。今後とも引き続き,単独補助金の必要性等を検討し,見直しを進めていく。
台風の常襲地帯であることから災害対策等の事業を推進してきたことなどにより公債費は高水準で推移してきたが,投資的経費の適切な選択と重点化による借入額の抑制に努めたため,公債費が減少し,前年度に比べ1.9ポイント減少した。しかしながら,全国・県平均より高くなっていることから,引き続き借入額の抑制及び交付税措置の高い有利な地方債の活用を図ることで公債費負担の軽減に努める。
公債費以外の経常収支比率については,類似団体と比べ高い状態が続いている。各性質別の分析については,前述のとおりであるが,特に人件費,扶助費,繰出金が高くなっている。今後とも行財政改革の取組みにより削減に努める。