経営の健全性・効率性について
経常収支比率は、前年度比1.83%増の103.38%となり、経費回収率は100%未満であったが、類似団体平均値を上回っている。使用料については、近隣市町と比較すると依然として高水準であることから、使用料収入率の向上に努め、収入の確保を図ることが必要である。また、水洗化率については、微増ではあるが増加している。施設の有効利用と普及率向上を目的とした整備計画等の見直しやストックマネジメント計画による施設管理を実施し、あらゆる効率性を求め取り組む必要がある。
老朽化の状況について
平成8年3月より供用開始を行い、管路施設の更新時期には未だ至っていないが、ストックマネジメント計画を策定し、効率的な維持管理、改築更新事業を実施していく必要がある。
全体総括
人口減少や1世帯当たりの排水量の減少や高齢化に伴う水洗化率の停滞が想定され、収入増を見込むのは困難な状況になると思われる。使用料収入の確保とともに、ストックマネジメントの実施による計画的な修繕の見直し、流域下水道への負担金単価の改定協議など支出の抑制に努め、経費回収率を維持していく必要がある。