経営の健全性・効率性について
①平成30年度は平成26年度より増加し、類似団体・全国平均よりやや上回っている。②累積欠損は過去5年間0%であり、累積欠損金は発生していない。給水収益は減少傾向にあるが現状を維持できれば欠損金の発生はないと見込んでいる。③支払能力はいずれの年も100%を上回っており、現状は流動資産・流動負債は横ばい状況が続くと考えられ、短期的な債務に対する支払能力は保有している。④債務残高は年々減少してきている。⑤料金回収率は103.32%で、類似団体平均(84.77%)を上回っている。100%を上回っていることから、経営に必要な経費を料金で賄うことができている状況である。⑥給水原価は、類似団体及び全国平均より大きく下回っており有収水量1㎥あたり少ない費用で賄われており良好である。⑦施設利用率については、全国平均や類似団体平均と比較すると低い水準にある。給水人口が減少傾向の状況下、更に利用率の低下が見込まれるので見直しを検討する必要がある。⑧有収率は、平成29年度よりは減少したが、類似団体及び全国平均に比較して良好な数値を出している。
老朽化の状況について
施設全体の減価償却の状況は約55%と類似団体及び全国平均に比べて少し老朽化が進んでいる。
全体総括
現状は安定的な運営が行われているが、節水器機の普及や人口減少等から今後、年々給水収益が減少傾向にあるなかで、業務の効率化に努め、給水原価を抑えさらなる経営改善に努めていきたい。