経常収支比率
収益的収支比率
累積欠損金比率
流動比率
経費回収率
汚水処理原価
施設利用率
水洗化率
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経営の健全性・効率性について本市の下水道事業における類似団体との比較について、「④企業債残高対事業規模比率」が大きく上回り、「③流動比率」が大きく下回っている要因として、供用開始から短期間で整備拡大を図ったことにより、使用料収入に対する企業債の残高の割合が高く、多額の元金を償還していることが挙げられます。また「⑥汚水処理原価」についても、企業債に係る支払利息償還額、減価償却費が大きいことや、流域下水道維持管理負担金が年々増加する傾向にあることから、類似団体平均値を大きく上回っています。さらに、短期間での整備拡大による多額の資本費(減価償却費、支払利息)等の必要な汚水処理経費全てを使用料で回収する水準に至っていないことで、類似団体と比較して「①経常収支比率」及び「⑤経費回収率」が大きく下回り、また、「②累積欠損金比率」が発生していることから、経営状況は非常に厳しい状況となっています。「⑧水洗化率」については、令和5年度末で93.32%と年々着実に増加はしているものの、類似団体平均値を下回っています。
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有形固定資産減価償却率
管渠老朽化率
管渠改善率
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老朽化の状況について本市の下水道事業は、昭和45年から流域関連公共下水道として下水道整備に着手し、昭和60年度より供用開始しました。令和4年度より、法定耐用年数を超過した管渠が発生していますが、②管渠老朽化率は1.26%であり、類似団体平均値を大きく下回っています。
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全体総括近年の節水意識の向上や節水機器の普及、給水人口の減少などにより有収水量は減少傾向となっています。水洗化促進等を行い使用料収入の確保に努めていますが、汚水処理原価が使用料収入だけで賄えていないことから、厳しい経営状況が続いています。また、固定資産は耐用年数を刻々と経過しているため、ストックマネジメント計画に基づいて、点検・調査及び改築・修繕を行っております。この厳しい経営状況の中、持続的な事業運営を進めるため、使用料確保及び支出の削減に鋭意努めてまいります。
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