経営の健全性・効率性について
➀収益的収支比率類似団体と比較して高い数値にはなっているが、100%を下回っている状況は続いており、料金収入が少なく一般会計からの繰入の割合が大きくなっている。経営改善に向けて、料金改定の検討、経費の削減を行う必要がある。④企業債残高対給水収益比率地方債の残高の減少に伴い年々減少傾向にあり、減少傾向で推移していくと見込まれる。また類似団体と比較して低い数値になっているが、給水収益が減少傾向にあるため、今後の数値に注視する。⑤料金回収率供給単価が上がったことなどによって、回収率は年々向上傾向にあるが、依然として100%を下回っており料金改定を含め検討が必要である。⑥給水原価地方債の償還金が減少していることから、類似団体よりやや低い数値で推移しているが、有収水量が年々減少傾向にあるため経費の削減が必要になると考える。⑦施設利用率配水量の低下に伴い、35%程度にとどまり、類似団体と比較しても低い数値となっている。施設規模を適正に把握し、規模の縮小も検討する。⑧有収率長期間漏水が発生していたため、有収率が例年より低下している。老朽化した管路が漏水の原因であったため適正に更新する。
老朽化の状況について
③管路更新率耐用年数内の管路がほとんどであるが、耐用年数を経過した管路から、事業計画に基づき順次更新を行っている状況である。
全体総括
今後の事業運営について、管路の老朽化に関しては耐用年数に達していないものがほとんどで、有収水率は安定している。一方で有収水量の減少に伴い、料金収入が減少し、一般会計からの繰入に頼らざるを得ない状況が続くと考えられることから、維持管理の効率化、経費削減に努め、水道水の安定供給を図る。