大山崎町
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大山崎町
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2011年度
2010年度
人口の推移
財政比較分析表(2020年度)
財政力
財政力指数の分析欄
主に町内大手企業からの税収により、平成22年度以降、平成28年度まで、0.8ポイント台を推移。業績の動向により、税収が減収傾向にあることや、社会保障関連経費の増加等により、平成29年度から0.8を下回り、横ばいとなっていたが、令和2年度は0.8に改善した。これは、町民税法人税割が大幅減となったものの、その一方で、地方消費税交付金が増となったことによるものである。今後の見通しとして、町内大手企業における設備投資の状況を踏まえると短期的には町税収入の増加が見込まれる状況にはあるが、感染症や半導体をはじめとしたサプライチェーンの影響による町内企業の業績の悪化、個人所得の減少が懸念されるなど、見通しを立てにくい状況におかれている。さらに、超高齢・人口減少社会の本格的な到来を迎え、中長期的には一般財源の増加を見込むことは難しい状況にある。本町の特徴として、町内大手企業からの法人町民税法人税割の税収の動向が歳入全体に影響を受ける構造となっているため、法人の業績に左右されることが少ない安定した歳入を確保するように努めていくこと、また、現状の行政サービスを維持するために引き続き広く適正な負担を求めていく必要がある。これらの課題をふまえ、令和2年度では、令和元年10月の消費税率改定に伴い、消費税課税対象となる使用料・手数料への転嫁を行った。今後も引き続きあらゆる財源の確保に努めていく。また、町内立地企業との連携を深めるとともに、子育て支援環境の充実を図るなど、地方創生の取り組みを推進し、地域の活性化と定住人口の増加を図っていく。
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
法人町民税法人税割の増減等による年度ごとの変動はあるものの、90%を上回る高い水準で推移している。令和2年度の状況としては、会計年度任用職員制度開始に伴う人件費の大幅増により、前年度比較で1.2ポイント悪化し、依然として硬直化した状況に置かれている。さらに、今後も会計年度任用職員制度に伴う人件費の増加や、宅地開発の影響等に伴う児童数の増により、子育て支援施策での経費が増加することにより、硬直化が進むことが見込まれる。引き続き、補助金等の特定財源の獲得や交付税措置のある有利な地方債の積極的な活用に努めるほか、事務事業の簡素・合理化、民間活力の活用、AI・RPAの導入等、一層の内部改革を実施し、より効率的かつ効果的な町政運営を図っていく。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
人件費については、集中改革プラン(平成18年度~21年度)による職員数の削減(-38名、-21.2%)等により、一定の成果を上げている。本町の特徴として、保育所を3カ所直営で運営しており、民生費の職員給が類似団体平均を上回っていること、税業務等で一部事務組合等により業務の共同化・広域化を図っていることが挙げられる。令和2年度から、会計年度任用職員制度が開始されたことに伴い、大幅な増となったが、依然として人件費・物件費とも、類似団体平均を下回っている。今後の見通しとして、この間の職員数の削減にあたって、臨時職員による代替等により組織を維持してきた中で、会計年度任用職員制度の施行による影響は大きく、人件費総額の大幅な増加が見込まれること踏まえ、引き続き、働き方改革の推進や、事務事業の簡素・合理化、民間活力の活用、AI・RPAの導入等、一層の内部改革を実施し、より効率的かつ効果的な町政運営を図っていく。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
平成9年度から昇給延伸措置を実施、平成18年度から採用直後の昇給短縮措置を廃止、また平成19年度から21年度まで職員の給与カット(管理職5%、一般職員3.5%)を実施した。また、集中改革プラン(平成18年度~21年度)においては、職員数の削減(-38名、-21.2%)等により、総人件費の大幅な削減など一定の成果を上げている。平成24年度は、地域手当の引き下げ(平成23年度5%→平成24年度4%)を実施、平成25年度には給与減額措置(特別職15%~20%、一般職4%~8%)などを実施してきたが、退職者の増加に伴う昇格の低年齢化の進行等により、階層別の平均給与が上昇している状況にある。近年においても数値の上昇が見られ、これは、役場の組織活性化のために、若手の抜擢を中心に幹部人事を行ったことが要因である。中長期的な視点でラスパイレス指数の改善を図るべく、今後もより一層の給与の適正化に努める。
定員管理の状況
人口1,000人当たり職員数の分析欄
集中改革プラン(実施期間:平成18年度~21年度)において、38名(-21.2%)の削減を行った結果、類似団体平均を下回っている。今後も、小規模団体ほど職員削減が業務効率に与える影響が大きいことに留意しつつ、事務事業の簡素・合理化、民間活力の活用、AI・RPAの導入などにより、正規職員の少数精鋭による効率的な人員配置に取り組んでいく。
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
近年は、類似団体を下回る比率で推移している。平成30年度から、公共下水道事業の整備財源として、都市計画税の課税を開始したことにより、公債費への充当財源が増加となり、減少傾向となっている。近年、厳しい財政状況の中で先送りされてきた都市基盤整備、防災対策や公共施設の老朽化対策を推進しており、また、今後の大規模事業の進捗により、公債費の増加が見込まれるが、公共施設マネジメントの取組みを推進し、計画的な基盤整備に努めていく。また、事業の実施にあたっては、民間資金・活力の導入、国・府等の補助金の獲得、交付税措置のある有利な地方債の活用により将来負担の軽減に努めていく。
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
平成30年度から、公共下水道事業の整備財源として、都市計画税の課税を開始したことにより減少傾向となっている。令和2年度においては、将来負担額は増加したものの、基金への積立を行ったこと等により、充当可能財源等が増加し、前年度比較で2.4ポイントの減となった。近年、厳しい財政状況の中で先送りされてきた都市基盤整備、防災対策や公共施設の老朽化対策を推進しており、また、今後の大規模事業の進捗により、地方債残高の増加が見込まれるが、公共施設マネジメントの取組みを推進し、計画的な基盤整備に努めていく。また、事業の実施にあたっては、民間資金・活力の導入、国・府等の補助金の獲得、交付税措置のある有利な地方債の活用により将来負担の軽減に努めていく。また、将来の返済に備え、減債基金へ平成29年度には1億5千万円、平成30年度には1億6千万円、令和元年度には1億4,800万円の積み立てを行なったが、引き続き適切に積み立てを行ない将来負担の軽減に努めていく。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2020年度)
人件費
人件費の分析欄
令和元年度以前は、人口1人当たりの額の比較では、類似団体平均を2%~3%程度下回っているのに対し、比率の比較では類似団体平均や全国平均を上回る水準で推移していた。この要因としては、公債費・補助費等・繰出金など人件費以外の費目が他団体との比較で低い水準にあることの影響により、人件費の比率が相対的に高い比率となっていることが挙げられる。令和2年度については、人口一人当たりの額の比較では、類似団体平均を0.8%程度上回っており、比率の比較では類似団体平均や全国平均を大幅に上回る水準となった。これは、臨時職員及び嘱託職員が会計年度任用職員へ移行し、その報酬・給与が人件費となったことによるものである。人件費については、集中改革プラン(平成18年度~21年度)による職員数の削減(-38名、-21.2%)等により、総人件費の大幅な削減など一定の成果を上げており、平成17年度をピークに改善傾向にある。この間の給与適正化の取組みとして、平成18年度から採用直後の昇給短縮措置を廃止、また職員給与カット(管理職5%、一般職員3.5%)、地域手当の引き下げ(平成23年度5%→平成24年度4%)や、日直手当の廃止、平成27年度から特別職の給与カット(町長15%、副町長10%、教育長10%)の実施、平成30年度から時間外勤務の抑制を図ってきたが、会計年度任用職員制度の施行による大幅な増加が見込まれることから、今後もより一層の適正化に努める。
物件費
物件費の分析欄
令和元年度以前は、人口1人当たりの額の比較では類似団体平均を約2割~3割下回っているのに対し、比率は類似団体平均をやや上回る水準で推移していた。令和元年度においては、OSの切替等に伴うサーバーや各業務システム、職員用パソコン等の更新により保守料やリース料等、電算関連経費が大幅増となっていたが、令和2年度については、比率を類似団体平均を下回る水準となった。この要因は、臨時職員及び嘱託職員が会計年度任用職員へ移行し、その報酬・給与が人件費となったことである。消防、ごみ処理、要介護認定、障害程度区分認定業務のほか、税の収納・課税業務を一部事務組合等で行なっていることから、他団体との比較では、委託料などの物件費だけでなく、人件費・補助費等を合わせた額での比較が必要になるが、これらの経費の一人当たりの額を類似団体平均と比較したときには、低い水準となっており、一定の効率化を図ってきている。平成28年度以降、庁舎電力の入札による調達の実施や、電算システム関連経費、印刷経費の見直しなどを実施しているが、今後も、引き続き、内部管理経費の効率化、適正化に努めていく。
扶助費
扶助費の分析欄
令和2年度については、保育所の臨時職員及び嘱託職員が会計年度任用職員へ移行し、その報酬・給与が人件費となったこと、子育て支援医療費や福祉医療などが減となったことにより減少したものの、保育所3ヶ所を直営で運営していることや、同一保健福祉圏域(乙訓圏域)内の市町で概ね同水準のサービスを実施していることにより、比率及び人口1人当たりの額とも類似団体平均を上回っている。また、比率が上昇傾向にある要因として、宅地開発の影響等に伴う人口増加により、児童数が増加している中で、児童手当や医療費助成事業、小規模保育所の運営といった子育て支援施策での経費の増加が挙げられる。児童数の増加傾向が続く中で、令和元年度に民間保育所が開所したこと、さらに、令和2年度から幼児教育・保育無償化の平年度化が加わったことで、当面、児童福祉分野での扶助費の増加が見込まれるが、定住人口の増加という観点から重点的に取り組みを進めているところであるため、扶助費以外の経費も含めた中で、全体として効率的かつ効果的な町政運営を図っていく。
その他
その他の分析欄
比率は、類似団体平均をやや下回る水準を推移している。維持補修費については、ここ数年、緊急的なものを除き支出を抑制しているが、引き続き、公共施設の適切な現状把握を行いつつ、計画的な維持管理を行なっていく。繰出金については、類似団体平均と比較して、比率・額とも低い水準となっているが、高齢化の進展等により、介護保険事業や後期高齢者医療保険事業への繰出金が増加傾向にあるため、引き続き適正化に努めていく。
補助費等
補助費等の分析欄
一部事務組合負担金の項目での比率は類似団体平均を大きく上回っている。この要因としては、税の収納・課税業務を、府・府内市町村で構成する京都地方税機構で行なっているほか、消防、ごみ処理、要介護認定、障害程度区分認定等業務を近隣二市との一部事務組合で共同化していることが挙げられる。一方で、近隣二市との一部事務組合の財政負担の面では、人件費の基準が市と同水準であることや事務費の均等割など、市に比べて財政規模が小さいため負担が重い。一部事務組合負担金以外の項目では、比率及び人口1人当たりの額とも、類似団体平均を大きく下回っているが、要因として、この間、厳しい財政状況の中で、行財政改革により適正化に努めてきたことが挙げられる。引き続き、事務費補助から事業費補助への転換等、補助金のあり方を検討し、適切な支出に努めていく。
公債費
公債費の分析欄
人口1人当たりの額の比較で類似団体平均を3割~4割下回っており、比率についても類似団体平均や全国平均を下回る水準で推移している。この要因としては、財政状況が厳しい中で都市基盤整備等を先送りしてきたこと等が挙げられる。近年、先送りされてきた都市基盤整備、防災対策や公共施設の老朽化対策を推進しており、また、今後の大規模事業の進捗により、今後は、公債費の比率及び額の増加が見込まれるが、公共施設マネジメントの取組みを推進し、計画的な基盤整備に努めていく。また、事業の実施にあたっては、民間資金・活力の導入、国・府等の補助金の獲得、交付税措置のある有利な地方債の活用により将来負担の軽減に努めていく。
公債費以外
公債費以外の分析欄
全体の経常収支比率の類似団体との比較では、硬直化した高い水準で推移していることに加え、公債費の比率や人口一人当たりの額は、類似団体平均を下回る水準・額となっていることから、公債費以外の項目の比率は相対的に高くなる傾向にある。そうした中で、令和2年度の各費目の比率の類似団体平均との比較では、人件費7.5、扶助費2.6、物件費1.1の順で上回っており、近年も含め同様の傾向となっている。いずれにしても、引き続き、補助金等の特定財源の獲得や交付税措置のある有利な地方債の積極的な活用に努めるほか、事務事業の簡素・合理化、民間活力の活用、AI・RPAの導入等、一層の内部改革を実施し、より効率的かつ効果的な町政運営を図っていく。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2020年度)
議会費
労働費
消防費
諸支出金
総務費
農林水産業費
教育費
前年度繰上充用金
民生費
商工費
災害復旧費
衛生費
土木費
公債費
目的別歳出の分析欄
全体的には、歳出額がほとんどの費目において類似団体を下回っている。総務費については、令和2年度において、新型コロナウイルス感染症緊急経済対策として特別定額給付金の給付を行ったことに伴い、臨時的に増加している。衛生費についても同様に、新生児特別給付金の給付に伴い、臨時的に増加。民生費については、同水準を推移しているが、平成28.年度から増加傾向にある。子育て世代・子育て世帯の増加に伴う児童数の増加等に伴い、今後も社会保障関連の経常的な経費の増加が見込まれるため、町全体として効率的かつ効果的な町政運営を図っていく。公債費についてはほぼ横ばいを推移しているが、近年、先送りされてきた都市基盤整備、防災対策や公共施設の老朽化対策を推進しており、また、今後の大規模事業の進捗により、今後は、公債費の比率及び額の増加が見込まれるが、公共施設マネジメントの取組みを推進し、計画的な基盤整備に努めていく。また、事業の実施にあたっては、民間資金・活力の導入、国・府等の補助金の獲得、交付税措置のある有利な地方債の活用により将来負担の軽減に努めていく。消防費については、役場庁舎自家発電機整備事業や中学校蓄電池設置工事に伴い、臨時的に増加したことにより、類似団体平均を上回っている。教育費については、今後、中学校給食の導入を予定していることに伴い増加する見込みであり、教育費の比率及び額の増加が見込まれるため、引き続き、既存事業の精査や内部管理経費の削減等に努めていく。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2020年度)
人件費
補助費等
災害復旧事業費
投資及び出資金
物件費
普通建設事業費
失業対策事業費
貸付金
維持補修費
普通建設事業費(うち新規整備)
公債費
繰出金
普通建設事業費(うち更新整備)
積立金
前年度繰上充用金
性質別歳出の分析欄
全体的には、ほとんどの費目において類似団体平均よりも低くなっているが、人件費や扶助費といった義務的経費は類似団体平均値とほぼ同じ水準で推移している。これは、保育所3ヶ所を直営で運営していることや、少子化対策・待機児童対策の拡充によるものである。また、積立金については、平成29年度から減債基金への積立を続けたことにより、数値の上昇傾向がみられる。令和2年度においては、歳出決算総額の住民一人当たりのコストは497,717円となっており、性質別でみると、近年の推移と同傾向にある。扶助費については、令和元年度に民間保育所が開所したことに伴い増加傾向にあり、今後も民間保育所の運営や幼保無償化の影響により増加が見込まれる。また、平成30年度から、働き方改革の推進として全庁的な取り組みを行ってきた成果は見られるものの、会計年度任用職員制度の導入に伴い、人件費が大幅増となり、類似団体平均を上回っている。今後も会計年度任用職員制度に伴う増加が見込まれる。繰出金については、新型コロナウイルス感染症にかかる下水道料金基本料金の免除等により下水道事業特別会計分の繰出金等が増となったことに伴い、増加しているが、類似団体平均は依然として下回っている。
実質収支比率等に係る経年分析(2020年度)
分析欄
17年度、18年度と2年連続で実質収支が赤字となったが、18年度以降の集中改革プランにおける取組み等の結果、19年度以降は黒字に転換し、令和2年度まで実質収支黒字を確保し、一定の基金残高を積立てているところである。本町の特徴として、町内大手企業からの法人町民税法人税割の税収の動向が歳入全体に大きく影響を受ける構造となっており、近年においても、年度ごとの町税収入の増減は大きく、年度により、減収補てん債の発行により歳入不足をカバーしながら財政運営を行なっている。そうした中で、平成30年度からは、公共下水道事業の整備財源として新たに都市計画税の課税を開始したことにより、健全化判断比率も含めた令和2年度の決算数値においては引き続き健全な財政運営を維持している状況にある。しかし、今後の町税収入の見込みや財政需要を踏まえた際には極めて厳しい財政状況に置かれていることから、これまで以上に、補助金等の特定財源の獲得や交付税措置のある有利な地方債の積極的な活用に努めるほか、事務事業の簡素・合理化、民間活力の活用、AI・RPAの導入等、一層の内部改革を実施し、より効率的かつ効果的な町政運営を図っていく。また、経済情勢の変動や災害等に備え一定額以上の基金残高を確保するよう努めていく。
連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2020年度)
分析欄
国民健康保険事業特別会計は平成19年度から21年度にかけて3年連続の赤字決算となっており、一般会計からの赤字補てんを行っていた。平成22年度において国民健康保険事業特別会計は黒字決算となり、その後は全ての会計で黒字が続いている。一般会計について、令和2年度の標準財政規模比は前年度から0.98ポイントの減少となっている。この標準財政規模比は、「黒字額/標準財政規模」の計算式で表すことができ、前年度から減少となった要因は、計算式の、分子となる黒字額が減少するとともに、分母となる標準財政規模が増加したことによる。黒字額の減少の主な要因は、歳出における人件費の増であり、一方、標準財政規模の増加の主な要因は、就学前児童数の増等により基準財政需要額が増加したこと、それに伴い普通交付税・臨時財政対策債が増となったことである。今後も引き続き、補助金等の特定財源の獲得や交付税措置のある有利な地方債の積極的な活用に努めるほか、事務事業の簡素・合理化、民間活力の活用、AI・RPAの導入等、一層の内部改革を実施し、より効率的かつ効果的な町政運営を図っていく。
実質公債費比率(分子)の構造(2020年度)
分析欄
債務負担行為に基づく支出額については、平成29年度において、利子負担の軽減のため、乙訓土地開発公社が先行取得した道路用地の全額の買戻しを行なったため、一時的に増加したが、平成30年度においてその分が皆減となり、大幅な減となった。令和2年度において、前年度に比べ元利償還金が減少しているが、これは、役場庁舎建設など大型事業の償還が終了したことが要因である。今後も引き続き、以前から課題となっている、都市基盤整備、老朽化した公共施設の更新・長寿命化等により、公債費の増加が見込まれるため、補助金等の特定財源の獲得や、交付税措置のある有利な地方債を活用し負担の軽減に努めるとともに、公共施設マネジメントの取り組みを推進し、計画的な基盤整備に努める。
分析欄:減債基金
本町においては、現在、満期一括償還地方債の借入を行なっていないため、該当無し。
将来負担比率(分子)の構造(2020年度)
分析欄
将来負担額のうち債務負担行為に基づく支出予定額については、乙訓土地開発公社における用地の先行取得に係るものであるが、段階的に償還を進めた結果、平成29年度から大幅に減少している。一方で、一般会計等に係る地方債の現在高は、厳しい財政状況の中で先送りされてきた都市基盤整備、防災対策や公共施設の老朽化対策を推進したことに伴い増加しており、公営企業債等繰入見込額についても増加傾向にある。一般会計等に係る地方債の現在高のうち、後年度に元利償還金相当額の全額が交付税措置される臨時財政対策債が約6割を占めているが、都市基盤整備や老朽公共施設の更新・長寿命化の進捗等により引き続き増加が見込まれる中で、将来の負担は少なくないため、交付税措置のある有利な起債の活用に努めていく。平成29年度から減債基金への積立を続けたことにより、充当可能基金が増加傾向にある。また、平成30年度から都市計画税を課税したことにより、充当可能特定歳入が増となり、将来負担比率の分子は大幅な減少傾向にある。一定、比率の改善が見られるところであるが、公共施設マネジメントの取組みを推進するなど、計画的な財政運営を図っていく。
基金残高に係る経年分析(2020年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)令和元年度においては、3億3,600万円の積立を行ったが、併せて1億3,300万円の取崩しも行ったため、対前年度比較で約2億200万円増加した。これは、財政調整基金残高が対前年度比較で3,000万円の増、また、平成29年度から引き続き、減債基金へ1億4,800万円の積み立てを行ったことにより減債基金残高が増となったことによる。令和2年度においては、2億9,000万円の積立をおこなったが、併せて2億2,100万円の取崩しも行ったため、対前年度比較で6,900万円増加した。これは、財政調整基金残高が対前年度比較で5,700万円の増となったことが主な要因である。(今後の方針)平成29年度から令和元年までの3年間で減債基金への積み立てを行ったことにより増加しているが、それでもなお、財政調整基金、減債基金、その他特定目的基金を合計した基金残高の人口一人当たりの金額は、類似団体平均と比較すると依然として少ない状態が続いている。今後も、行革、経費節減等により積み立てを捻出し、後年度の負担に備える。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)・景気の変動による法人関係税等の変動・令和2年度においては、2億7,000万円の積立を行ったが、併せて2億1,300万円の取り崩しも行ったため、残高は前年度と比べて5,700万円増加した。(今後の方針)本町の税収構造の特徴として、法人関係税の占める割合が高い。財政調整基金は、一時的な歳入減や歳出増による赤字決算を避けるためのクッションであるという認識のもと、景気の変動による法人関係税等の変動や、災害時の資金繰りに備え、適切に積み立て、取り崩しを行う。
減債基金
減債基金
(増減理由)・平成29年度から令和元年度においては、公共施設やインフラ施設などの老朽化対策の実施に伴う公債費の増加に備えるため、減債基金へ積み立てを行ったが、令和2年度においては、決算剰余金を全て財政調整基金に積み立てたため、利子分の積み立てのみを行った。(今後の方針)一定額の基金残高を確保しているものの、今後も公債費が増加すると見込まれるため、財政調整基金の基金残高及び今後の方針を勘案しながら、決算剰余金を適切に積み立て、及び取り崩しを行う。
その他特定目的基金
その他特定目的基金
(基金の使途)・公共施設整備基金:本町が行う公共施設の整備事業・社会福祉事業基金:本町が行う社会福祉事業推進・自転車等駐車場基金:本町が設置する自転車等駐車場の施設で公共の用に供するものを整備及び修繕する事業・緑の保全基金:本町域における天王山周辺等の緑を保全するための、森林整備や緑道等の整備事業推進・水資源保全基金:本町域における地下水等の水資源を保全するために行う地下水の涵養に関する事業及び地下水の合理的な利用に関する事業(増減理由)・公共施設整備基金:公園等整備負担金や天王山環境保全寄付金を基金の財源として積み立てを行っているが、基金の財源よりも公共施設整備事業の執行状況が少額であるため、増加傾向にある。・自転車等駐車場基金:町営自転車等駐車場施設の突発的な修繕や改修等に備えるため、基金の財源である自転車等駐輪場使用料から積み立てを捻出しており、この間、増加傾向にあったが、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い利用者が減少したことにより、令和2年度は積み立てを行わなかった。(今後の方針)・都市計画事業基金:平成30年度から都市計画税の課税を行っており、使途明確化のために都市計画事業基金を設置。都市計画事業または土地区画整理事業の経費に対して充当を予定。・緑の保全基金:近年多発する台風等の災害復旧経費に充当することで今後も基金残高の減少が想定されるため、後年度の負担に備えるため、適切に積み立て、及び取り崩しを行う。その他の特定目的基金についても、それぞれの基金の設置の趣旨に即して、確実かつ効率的な運用を行いつつ、優先的に取り組むべき事業への活用を図るなど、適正な管理・運営に努める。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2020年度)
有形固定資産減価償却率
有形固定資産減価償却率の分析欄
厳しい財政状況から公共施設の老朽化対策等のハード整備が先送りされてきた経過がある中で、有形固定資産減価償却率は類似団体内平均値よりやや高い水準にあるが、公共施設等総合管理計画を策定し、当該計画に基づいた施設の維持管理を進めている。公共施設等総合管理計画策定に際して施設類型ごとの管理の基本方針を定め、施設の複合化や統廃合についても民間の資金や活力を効果的に取り入れることも含めて検討を行っている。令和元年度は、史跡乙訓古墳群鳥居前古墳用地の取得等を実施したが、前年度比で1.2%増加、令和2年度は、役場庁舎自家発電気整備事業等を実施したが、前年度比で0.8%増加した。いずれも、耐用年数の経過による資産価値の目減りが、新規取得資産額を上回ったことによるもので、資産の老朽化は改善されていないが、引き続き公共施設マネジメントを推進し、計画的な基盤整備に努めていく。なお、令和3年度は、町体育館やふるさとセンター・歴史資料館の個別施設計画の策定や町立学校の給食施設整備開始を予定している。
(参考)債務償還比率
債務償還比率の分析欄
本町は、計算式の分母となる経常経費充当一般財源等が経常一般財源等を上回っており、比率が高い水準にある。これは、本町の財政力指数が高いことから普通交付税の代替財源である臨時財政対策債への振替割合が大きく、臨時一般財源が多くなる傾向と相対的に、経常一般財源等が少なくなり、その一方で、扶助費において、保育所3園を直営で運営していることや、同一保健福祉圏域(乙訓圏域)内の市町で概ね同水準のサービスを実施していることから、経常経費充当一般財源等が大きいことによる。令和2年度は、会計年度任用職員制度開始による人件費増に伴い、経常経費充当一般財源等が増加したことから、前年度比増となった。充当可能財源として、平成30年度から公共下水道事業等の整備財源として、都市計画税を課税しており、一定比率の改善は見込まれるところであるが、今後のハード整備にあたっては、公共施設マネジメントの取組みを推進し、計画的な基盤整備に努めていく。また、事業の実施にあたっては、国・府等の補助金の獲得、交付税措置のある有利な地方債の活用により将来負担の軽減に努めていく。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
将来負担比率は減少傾向にあり、令和元年度から類似団体より低い水準に転じている。この要因は、平成30年度から公共下水道事業等の整備財源として都市計画税を課税していること、また、将来の公債費の負担増に備え減債基金等への積み立てを進めていることが挙げられる。令和2年度においては、基金への積み立て等が増加したため、さらに減少となっており、改善が進んでいる。有形固定資産減価償却率は、類似団体よりやや高い水準にあるが、この間の厳しい財政状況の中で、ハード整備が先送りされてきたことにより、公共施設の老朽化対策が進んでいないことが要因として挙げられる。このような中、近年、先送りされてきた公共施設の老朽化対策を推進しているため、今後は、有形固定資産減価償却率の改善が見込まれる一方で、地方債残高が増加する要因ともなっている。地方債残高の増加は、将来負担比率が上昇する要因となるが、都市計画税の課税により充当可能特定歳入が見込めること、また将来の公債費の負担増に備え減債基金等への積み立てを進めていることから、将来負担比率についても維持又は改善が続くと考えられる。今後のハード整備にあたっては、公共施設マネジメントの取組みを推進し、計画的な基盤整備に努めていく。また、事業の実施にあたっては、民間資金・活力の導入、国・府等の補助金の獲得、交付税措置のある有利な地方債の活用により将来負担の軽減に努めていく。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
実質公債費比率は減少傾向にあり、類似団体内平均値と比較して低い水準にあるが、令和2年度は平成30年度から公共下水道事業等の整備財源として都市計画税を課税していることに伴い、さらに比率が低下した。将来負担比率は、平成30年度から都市計画税を課税していること、また、将来の公債費の負担増に備え減債基金等に積み立てを実施していることから改善が進んでいる。実質公債費比率が類似団体内平均値より低い水準にある要因として、この間、財政状況が厳しい中で、都市基盤整備、防災対策、公共施設の老朽化対策といったハード整備が先送りされてきたことが考えられる。近年、先送りされてきた都市基盤整備、防災対策や公共施設の老朽化対策を推進しているため、地方債残高は増加傾向にある。地方債残高の増加は、将来負担比率が上昇する要因となるが、都市計画税の課税により充当可能特定歳入が見込めること、また将来の公債費の負担増に備え減債基金等への積み立てを進めていることから、将来負担比率についても維持又は改善が続くと考えられる。今後のハード整備にあたっては、公共施設マネジメントの取組みを推進し、計画的な基盤整備に努めていく。また、事業の実施にあたっては、民間資金・活力の導入、国・府等の補助金の獲得、交付税措置のある有利な地方債の活用により将来負担の軽減に努めていく。
施設類型別ストック情報分析表①(2020年度)
道路
橋りょう・トンネル
公営住宅
港湾・漁港
認定こども園・幼稚園・保育所
学校施設
児童館
公民館
施設情報の分析欄
類似団体と比較して特に有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は、「認定こども園・幼稚園・保育所」、「学校施設」、「公民館」、「一般廃棄物処理施設」「保健センター・保健所」、「福祉施設」であり、特に低くなっている施設は、「体育館・プール」「消防施設」「庁舎」である。町内にある保育所3園と保健センター、老人福祉センターがすべて築40年前後であり、施設の老朽化対策や長寿命化対策が必要となってきている。役場庁舎については平成7年に建替えており、消防団の詰所についても平成17年と平成27年に順次建替えているため、有形固定資産減価償却率が低くなっている。町立保育所については、令和元年度に遊具の調達、令和2年度に防水改修工事を行ったことから、「認定こども園・幼稚園・保育所」で有形固定資産減価償却率が2年連続で減少している。町立小学校においては、平成29年度から平成30年度にかけて、学校プールの学校内への移転(集約化)を行ったことから、「学校施設」で有形固定資産減価償却率が減少した。また、令和3年度は、町体育館やふるさとセンター・歴史資料館の個別施設計画の策定や町立学校の給食施設整備開始を予定としており、引き続き公共施設マネジメントを推進し、計画的な基盤整備に努めていく。
施設類型別ストック情報分析表②(2020年度)
図書館
体育館・プール
福祉施設
市民会館
一般廃棄物処理施設
保健センター・保健所
消防施設
庁舎
施設情報の分析欄
類似団体と比較して特に有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は、「認定こども園・幼稚園・保育所」、「学校施設」、「公民館」、「一般廃棄物処理施設」「保健センター・保健所」、「福祉施設」であり、特に低くなっている施設は、「体育館・プール」「消防施設」「庁舎」である。町内にある保育所3園と保健センター、老人福祉センターがすべて築40年前後であり、施設の老朽化対策や長寿命化対策が必要となってきている。役場庁舎については平成7年に建替えており、消防団の詰所についても平成17年と平成27年に順次建替えているため、有形固定資産減価償却率が低くなっている。町立保育所については、令和元年度に遊具の調達、令和2年度に防水改修工事を行ったことから、「認定こども園・幼稚園・保育所」で有形固定資産減価償却率が2年連続で減少している。町立小学校においては、平成29年度から平成30年度にかけて、学校プールの学校内への移転(集約化)を行ったことから、「学校施設」で有形固定資産減価償却率が減少した。また、令和3年度は、町体育館やふるさとセンター・歴史資料館の個別施設計画の策定や町立学校の給食施設整備開始を予定としており、引き続き公共施設マネジメントを推進し、計画的な基盤整備に努めていく。
財務書類に関する情報①(2020年度)
資産合計
負債合計
1.資産・負債の状況
・一般会計等では、令和元年度との比較で、資産では、役場庁舎自家発電機整備事業や道路改良工事等のインフラ整備の実施に伴い、事業用資産の建物で、198百万円増加している。また、負債では、固定負債の地方債で、約171百万円増加している。・全体では、令和元年度との比較で、排水ポンプ場整備事業等の実施に伴い、インフラ資産の建物で、340百万円増加している。・今後も、以前から課題となっている都市基盤整備や老朽化した公共施設の更新、長寿命化などについて、国府等の補助金や交付税措置のある有利な起債の活用に努めるとともに、公共施設マネジメントの取り組みを推進し、計画的な基盤整備に努める。
純経常行政コスト
純行政コスト
2.行政コストの状況
・一般会計等の純行政コストでは、令和元年度との比較で、1,927百万円増加している。これは、新型コロナウイルス感染症緊急経済対策として、一人につき10万円を給付した特別定額給付金事業や水道料金の基本料金減免等の実施により、移転費用のうち補助金等が大幅増(1,897百万円)となったことに等によるものである。経常費用のうち、補助金等や社会保障給付などの移転費用が57.6%となっており、人件費や物件費等の業務費用の42.4%を上回っている。また、補助金等(2,776百万円)が経常費用のうち37.5%を占めており、次いで、物件費等(1,578百万円)の21.3%、人件費(1,495百万円)の20.2%、社会保障給付(927百万円)の12.5%となっている。・今後は高齢化等により社会保障給付の増加が見込まれ、コストに見合った受益者負担の適正化に努めるとともに、コストの削減に努めていく。
本年度差額
本年度末純資産残高
本年度純資産変動額
3.純資産変動の状況
・一般会計等では、財源(7,236百万円)が純行政コスト(7,026百万円)を上回り、本年度差額が210百万円となり、純資産残高の増加となった。・令和元年度との比較では、純資産変動額が増加している主な要因としては、新型コロナウイルス感染症対策事業関連の収入に伴い、国県等補助金が増加(1,959百万円)したことが挙げられる。本町の特徴として、町内大手企業の法人町民全法人割の税収の動向が歳入全体に影響を受ける構造となっているため、法人の業績に左右されることが少ない安定した歳入を確保するよう努めていくこと、また、現状のサービスを維持するために引き続き広く適正な負担を求めていく必要がある。
業務活動収支
投資活動収支
財務活動収支
4.資金収支の状況
・一般会計等の業務活動収支では、令和元年度との比較で、新型コロナウイルス感染症対策事業関連の補助金等の収入が増加したことで、17百万円増の440百万円となっている。・投資活動収支では、役場庁舎自家発電機整備事業や道路改良工事等のインフラ整備を行ったことにより、投資活動支出が増(25百万円)となった一方で、基金取崩の大幅増により、投資的活動収入が増(110百万円)となった。この結果、令和元年度との比較で、85百万円増の△329百万円となっている。・財務活動収支では公共施設等の整備を行ったことに伴い、地方債発行収入が増加したことで、令和元年度との比較で116百万円増の132百万円となっている。なお、地方債発行収入のうち257百万円は普通交付税の代替財源である臨時財政対策債であり、後年度において元利償還金相当額の全額が普通交付税として措置されるものである。今後も都市基盤整備や老朽化した公共施設の更新、長寿命化等の費用が見込まれるため、国府の補助金や交付税措置のある有利な起債の活用に努め、負担の軽減に努める。
財務書類に関する情報②(2020年度)
①住民一人当たり資産額(万円)
②歳入額対資産比率(年)
③有形固定資産減価償却率(%)
1.資産の状況
・住民一人あたりの資産額、歳入額対資産比率とも、類似団体平均を大幅に下回っている。この要因として、類似団体の中でも特に面積が小さいことにより、道路等のインフラ資産が類似団体より少ないこと等が考えられる。有形固定資産減価償却率は、令和元年度との比較で、0.8ポイント増加しているが、これは、大規模な施設整備を行わなかったこと等によるものである。また、類似団体平均と比較してやや高い水準にある。公共施設の老朽化対策が進んでいない状況にあると言えるが、この要因としては、この間、厳しい財政状況の中で、ハード整備が先送りされてきたことが挙げられる。・町内に3園ある保育所及び保健センター、老人福祉センター、小学校等の福祉施設はどれも築40年前後となっていることが資産額が少ない一つの要因となっており、これらの施設に加え、中央公民館等の役場周辺の公共施設の整備方針を検討し、公共施設マネジメントの取組みを推進し、計画的な基盤整備に努めていく。
④純資産比率(%)
⑤将来世代負担比率(%)
2.資産と負債の比率
・将来世代負担比率は、類似団体平均と比較して1.5ポイント低くなっている。この要因としては、この間、厳しい財政状況の中で、ハード整備が先送りされてきたことで、地方債残高が少ないことが挙げられる。令和元年度との比較では1.2ポイント上昇しているが、これは、令和2年度に実施した役場庁舎自家発電機整備事業等により、地方債残高が増加したこと等によるものである。近年、先送りされてきた都市基盤整備、防災対策や公共施設の老朽化対策を推進しており、また、今後の大規模事業の進捗により、地方債残高の増加が見込まれるが、公共施設マネジメントの取組みを推進し、計画的な基盤整備に努めていく。また、事業の実施にあたっては、民間資金・活力の導入、国府等の補助金の獲得、交付税措置のある有利な地方債の活用により将来負担の軽減に努めていく。
⑥住民一人当たり行政コスト(万円)
3.行政コストの状況
一人当たりの純行政コストは、新型コロナウイルス感染症対策事業関連の収入に伴う国県等補助金の増加により、前年度より11.2万円増加しているが、類似団体平均と比較して14.7万円少なく、低い水準にある。・人件費については、集中改革プラン(平成18年度~21年度)による職員数の削減(△38名、△21.2%)を実施したこと等により、一定の成果を上げている。本町の特徴として、保育所3園を直営で運営しているため民生関係の人件費が類似団体平均を上回っており、行政コストに占める人件費の割合が大きくなっていることで、人件費は類似団体平均と同水準となっている。その他のコストも含め、今後も引き続き内部管理経費の効率化等、不断の見直しを行っていく。
⑦住民一人当たり負債額(万円)
⑧基礎的財政収支(百万円)
4.負債の状況
・住民一人当たり負債額は、類似団体平均と比較して13.1万円少なく、低い水準にある。この要因としては、この間、厳しい財政状況の中で、ハード整備が先送りされてきたこと等により、地方債残高が少ないこと等が挙げられる。・基礎的財政収支は、投資活動収支が赤字となっているものの、業務活動収支の黒字を下回っているため、令和元年度に引き続き黒字となっている。投資活動収支が赤字となっている要因は、地方債の発行により、公共施設等の整備を行なっているためであり、令和元年度と比較して赤字額が増加している。
⑨受益者負担比率(%)
5.受益者負担の状況
受益者負担比率は、類似団体平均と比較して0.8ポイント高くなっており、高い水準に転じた。これは、令和元年10月からの消費税率引き上げ、また、施設運営に係る、消費税を含む諸費用等のコストの上昇を鑑み、近年の施設使用状況を踏まえた経営的な観点から、令和2年度から公共施設等の使用料を一部改定したためである。・引き続き、コストに見合った受益者負担の適正化に努めるとともに、コストの削減に努めていく。