尾鷲市:尾鷲総合病院

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収集されたデータの年度

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経営比較分析表(2019年度)

地域において担っている役割

東紀州区域地域医療構想における基幹病院である尾鷲総合病院は、三重県南部に位置する東紀州地域の中核病院として、また紀北地区唯一の公立病院として、・365日24時間体制での救急患者の受け入れ・民間病院では不採算となる小児・周産期医療の提供・MRIなどを活用した高度医療の提供・災害拠点病院としての受け入れ体制の構築などを行っており、地域医療の中心として住民の健康を支えています。

経営の健全性・効率性について

経常収支比率は、療養病棟を地域包括ケア病棟に転棟したことにより入院患者1人1日当たり収益が増となったことや、材料費の削減等により3年ぶりに経常黒字となりました。病院の本業を示す医業収支比率は、H27以後は下降傾向となっておりましたが、地域包括ケア病棟への転棟等によりR1は上昇し、類似病院平均値及び全国平均についても上回っております。患者1人1日当たり収益は、入院で類似病院平均値より約15,000円下回っておりますが、R2からDPC制度に参加することにより入院収益が増となる見込みです。

老朽化の状況について

尾鷲総合病院の資産のうち、昭和44年に完成した外来棟は50年以上が経過し、また平成8年度に完成した入院棟は23年以上が経過しているため、年々資産価値が減少しています。有形固定資産減価償却率は、類似病院平均値を約21ポイント上回るなど、全体的に老朽化が進んでいます。また、機械備品減価償却率についても経営状況が厳しいことから、老朽化した機械備品を更新よりも修繕で対応することが多く、類似病院平均値より約7ポイント上回っています。1床当たり有形固定資産は、過去5年間はほぼ同額となっていますが、類似病院平均値が年々上昇しているため、他病院より投資額は抑えられています。

全体総括

R1は、医療圏人口の減少により外来の患者数及び収益が減となりましたが、入院については地域で不足している地域包括ケア病棟に転棟したことにより、患者数及び収益が増となり、3年ぶりの黒字決算となりました。収益のうち50%以上を占める入院収益は、患者1人1日当たり収益が類似病院平均値の約69%と大幅に下回っておりますが、R2からDPC制度に参加することにより改善される見込みです。なお、R1に見直した新公立病院改革プランに取り組むことにより更なる経営の健全化に努めます。現有資産については、全体的に老朽化が進んでいて、今後、更新が必要な医療機械等が増えることが予想されることから、計画的に更新する必要があります。

類似団体【4】

子ども総合医療・療育センター 市立病院 市立病院 国保黒石病院 市立病院 釜石病院 二戸病院 盛岡市立病院 宮城県立こども病院 横手病院 角館総合病院 公立岩瀬病院 西部メディカルセンター 栃木県立がんセンター 循環器病センター 佐原病院 こども病院 海浜病院 柏病院 市立病院 足柄上病院 循環器呼吸器病センター 十日町病院 富山県リハビリテーション病院・こども支援センター 金沢医科大学 氷見市民病院 岡谷市民病院 国保浅間総合病院 こども病院 多治見市民病院 羽島市民病院 下呂病院 浜松市リハビリテーション病院 伊東市民病院 菊川市立総合病院 静岡県立こども病院 共立蒲原総合病院 あいち小児保健医療総合センター 常滑市民病院 名張市立病院 尾鷲総合病院 伊賀市立上野総合市民病院 紀南病院 高島市民病院 綾部市立病院 市立病院 貝塚病院 市立柏原病院 十三市民病院 こども病院 中央病院 高砂市民病院 川西市立総合医療センター 加西病院 生駒市立病院 国保中央病院 南奈良総合医療センター 国保野上厚生総合病院 雲南市立病院 尾道市立市民病院 尾道市公立みつぎ総合病院 光市立光総合病院 光市立大和総合病院 山陽小野田市民病院 三好病院 小豆島中央病院 市立八幡浜総合病院 あき総合病院 飯塚市立病院 福岡市立こども病院 福岡市民病院 地方独立行政法人筑後市立病院 地方独立行政法人くらて病院 伊万里有田共立病院 市立大村市民病院 島原病院 壱岐病院 対馬病院 荒尾市民病院 山鹿市民医療センター 中津市民病院 国東市民病院 日南病院 出水総合医療センター 医師会医療センター