地域において担っている役割
市立湖西病院は、市民の健康保持に必要な医療を提供するとともに、地域における中核病院として入院医療及び専門外来医療を提供しています。また、救急告示病院として、年間を通し24時間体制で救急受入を行うとともに、災害時救護病院としても指定されているところです。
経営の健全性・効率性について
現状、当院の施設規模に見合った病床利用率が獲得できていないことが、医業収支比率をはじめとした各種指標が低調となっているものと分析します。要因としては、許可病床数196床に対し2病棟93床分を休床としている事が挙げられます。病床利用率を向上させる取り組みの1つとして、昨年度に稼働した地域包括ケア病床については、地域の回復期のニーズを把握しながら、病棟化を視野にいれ、健全化を目指しています。
老朽化の状況について
施設の修繕については、修繕計画に基づき施行し、計画的に建物の延命を図っています。また、病院の建設計画については、病院の法定耐用年数まで残り10年ほどとなっていることから、長期的視点に立ち、検討を進めてまいります。
全体総括
数年の病床利用率の推移の中で、地域の中で当院に求められている必要病床数を判断し、医療提供範囲を明確にした上で、その規模に見合った経営に取り組んでいくことを目指しています。また、外来診療科数の見直しは、当院の経営上重要な課題であると認識していますが、地域の急性期病院として必要な医療を提供する役割も担っていますので、その方針については慎重に判断してまいりたいと考えています。次期改革プランでは、地域において必要な医療供給体制を確保するための当院の役割を明確にし、今までの取組みの見直しを含め新しい計画を作成する予定です。