経営の健全性・効率性について
経営の健全性については、経費回収率は全国平均と同程度であるが、汚水処理原価が全国平均を上回っており、経営改善の検討を推進する必要がある。また、収益的収支比率が微減傾向にあり、一般会計からの繰入金を地方債の償還に充てている状況であるため、今後も引き続き使用料収入の見直しや、経費の削減など、健全度を上げる検討が必要である。経営の効率性については、施設利用率及び水洗化率はやや上昇傾向であり、今後も積極的に未接続世帯の下水道切替を進めてゆく必要がある。
老朽化の状況について
平成10年4月の供用開始から22年経過しており、計画的な老朽化対策を行うため、ストックマネジメント計画に基づく施設の更新などの、適切な改築計画を設ける必要がある。また、ふれあい水センターについては、ストックマネジメント計画に基づき、電気設備長寿命化工事の財源を確保しながら順次実施している状況である。
全体総括
収益的収支比率は昨年よりやや下がり、健全度も減少していると考えられる。そのため、使用料収入の向上を図る必要がある。地方債の償還状況や、使用料収入の状況を見ながら、使用料の改定を行う等の対策をし、安定した経営を目指す。また、施設利用率は全国平均を下回る状況が続いており、経営の効率性についての課題である。改善のために、水洗化率を向上させることを目標とし、これは使用料収入の向上にも繋がる。引き続き、広報誌等による未接続世帯への啓発活動に努める。老朽化の状況については、管渠が比較的新しく、早急な改築が求められる状況ではないが、更新に備え見通しを立てておく必要がある。