山ノ内町:末端給水事業
団体
20:長野県
>>>
山ノ内町:末端給水事業
地方公営企業の一覧
末端給水事業
公共下水道
特定環境保全公共下水道
農業集落排水
収録データの年度
2023年度
2022年度
2021年度
2020年度
2019年度
2018年度
2017年度
2016年度
2015年度
2014年度
経営比較分析表(2020年度)
経営の健全性・効率性について
経常収支比率及び料金回収率ともに、100%超えており、累積欠損金もなく現状においては黒字経営が続いているが、機器類等の故障等による修繕費の増加、コロナ禍による給水収益の減少により、経常収支比率及び料金回収率の減少及び給水原価の増加となり令和2年度はやや悪化に転じた。流動比率については、企業債元金の減少により改善されているが、平均値には程遠い状況が続いているが企業債元金が今後も減少していく見込みであることから少しずつ改善する状況である。企業債残高対給水収益比率については、コロナ禍による給水収益の減少及び浄水場更新事業による企業債残高の増課により今後、平均値より上回る状況であることから、今後の給水収益の状況を踏まえて経営改善を進めていきたい。施設利用率及び有収率は依然として低く、今後も漏水調査等を進めていきながら改善を図りたい。
老朽化の状況について
有形固定資産減価償却率は、類似団体と比較して高い傾向が進んでおり、施設の老朽化が進んでいる。令和2年度から浄水場更新事業が進んでおり、それによって改善されるか注視する必要がある。管路経年比率については類似団体平均値よりも低いが、年々増加しており管路更新率の低さが影響を及ぼしている。管路更新計画を税制面を踏まえて検討していきたい。
全体総括
経営の健全性・効率性は概ね確保されているが、多数の観光宿泊施設を抱える当町はコロナ禍による観光客の激減や人口減少によりさらに給水収益が減少していくなかで今後、更なる経費削減や料金水準のの確保には限界が生ずる可能性がある。今年度から浄水場更新事業が行われ、多額の費用と企業債の借入増加が見込まれ、それに伴う償還金も発生することから、人口減少の歯止め、観光客入込の増加による給水収益の増加対策などを町全体の問題と捉え、可能な限り対策していく必要がある。併せて公営企業としても施設及び管路の老朽化対策について将来に向けた検討を講じていきたい。