経営の健全性・効率性について
処理施設の大きな故障や修繕がなく、主な数値については、類似団体の平均を上回っています。しかし、H28年度以降小規模な修繕を定期的に行っているため、経費回収率の低下及び汚水処理原価が上昇しております。また、収益的収支比率は100%を超えていますが、経費回収率は、50%前後を推移しており、使用料の収入だけでは、維持管理費や地方債償還金が賄えず、一般会計からの繰入金に依存しているのが現状です。簡易排水事業は、事業規模が小さく、水洗化率が100%であり、これ以上の料金収入の増加が見込めないため、維持管理費用の削減等による汚水処理費の抑制に努めていきます。※H31年度からの企業会計移行により、H31年3月末で打ち切り決算を行いました。このため、使用料収入が減少しており、H29年度以前との比較は参考程度となります。
老朽化の状況について
滝ノ沢処理場、小茂ヶ谷処理場の2処理場を有しており、ここ数年は大きな故障もなく、安定した処理を続けています。
全体総括
大規模な改修が行えないため、計画的な修繕や処理費用の削減を行うなど、適切な維持管理が重要となります。また、人口減少が進んでいくと考えられるため、施設規模の見直しや統廃合を検討していきます。