経営の健全性・効率性について
経常収支比率100%以上、累積欠損金比率0%、流動比率100%以上であり、企業債残高対給水収益比率は平均値を下回っている状況です。料金回収率に関しては100%をわずかに下回っていますが、直近5年間では平均値を上回っています。施設利用率が類似団体よりも低いことや給水収益が減少傾向にあることから給水量が少ないことがわかり、水道水の利活用促進を行っていく必要があると考えます。また、給水収益の減少傾向を加入負担金で補っている側面があり、新規加入者の確保という不確定要素に依存しない経営を目指す必要があります。
老朽化の状況について
有形固定資産減価償却率は平均値より高く、管路経年比率は下回っています。これは、施設老朽化の大部分を管路以外の固定資産が占め、管路に関しては法定耐用年数内のものが大部分を占めていると考えることができます。従って、費用や更新計画の面からも、重要管路の耐震化を優先的に行い、残りの管路は更新に合わせ耐震化するなどの場合分けや優先度の判断をしていきます。
全体総括
当町の有収率は、89.34%であり、収益に直結しない無収水率は10.66%ほどです。無収水率を減少させるために、定期的なスパンでの漏水調査をおこなうことで費用面での削減を行います。また、管路の経年化や施設の老朽化、重要管路の更新などの建設改良を控えていることから、水道料金の見直しを行い、経常収益の安定化を目指します。