あきる野市:公共下水道

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経営比較分析表(2020年度)

経営の健全性・効率性について

あきる野市では平成4年に供用を開始し、平成13年度に市街化区域の整備がほぼ完了し、平成14年度からは引き続き人口密集地以外の市街化調整区域の整備を行っています。①経常収支比率については類似団体平均値よりも高いですが、未だに一般会計から多額の補助金・出資金を受け入れています。③流動比率は15.82%であり、低い値となっていますが、これは供用開始前に大規模に整備した際に発行した企業債の償還が原因であり、今後毎年度約1億円ずつ元金償還額が少なくなることから、徐々に改善していく見込みです。④企業債残高対事業規模比率は高比率ですが、地方債現在高はピークを越え、年々減少しており、ほぼ全国平均値になっています。⑤経費回収率は法適用企業の資本費算定根拠が減価償却費であることや支払利息が減少したため90%台になりました。今後は高利の企業債の償還が完了するため、徐々に改善していく予定です。⑥汚水処理原価についても同様の理由で120円台となりました。これらのことから健全性・効率性は改善傾向にあるものの、一般会計は多額の負担をしていることから、引き続き汚水処理費の適切な削減、適正な使用料収入を確保に努めます。⑧水洗化率は類似団体平均値より高く、引き続き収入確保と水質保全のため水洗化率の向上に取り組みます。

老朽化の状況について

あきる野市の供用開始は平成4年からであり、下水道施設については比較的新しいので、①有形固定資産減価償却率、②管渠老朽化率は全国平均、類似団体平均に比べ低くなっています。また、既設管等状態を見ながら補修工事を毎年度実施しており、③管渠改善率は全国平均並みとなっています。

全体総括

あきる野市の公共下水道は、いまだ整備段階であり、計画的な事業の進捗を図るため、市全体の整備計画の見直しを進めています。また、今後は下水道施設の老朽化に伴う維持管理にも多額の費用が見込まれ、計画的な維持管理を行っていく必要があります。令和2年度から公営企業会計へ移行したので、決算状況に基づく経営指標の数値を分析しながら、より一層の経営改善や投資計画の見直しを進めていきます。

類似団体【Bc2】

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