地域において担っている役割
これまで西多摩保健医療圏の中核病院として地域が必要とする高度な急性期医療を担ってきました。今後も東京都地域医療構想における西多摩保健医療圏の推計値を踏まえると、高度急性期・急性期機能の役割をより明確に担う必要があると考えています。また、公立病院の使命として、高度な救急・周産期・小児・災害医療を引き続き提供するとともに、地域包括ケアシステムの一翼を担っていきます。
経営の健全性・効率性について
近年、職員給与費や材料費等が増加する一方で、⑤入院患者1人1日当たり収益、⑥外来患者1人1日当たり収益の増加が示すとおり、各種医業収益の増収に取り組んでいます。令和元年度は、⑧材料費対医業収益比率が示すとおり、材料費の比率の上昇により、また、医業外収支も若干悪化したため、平成7年度以来の①経常収支比率が100%を下回る結果となりました。
老朽化の状況について
①有形固定資産減価償却率は上昇しています。建物については、一番古い建物である西棟は昭和54年度の竣工であり、その他の施設についても老朽化が進んでいます。こうしたことから、令和元年度には新病院実施設計をまとめ、病棟解体に着手するなど、新病院建設を実施しています。②機械備品減価償却率についても、新病院の建設にあわせ、老朽化した医療器械を計画的に更新していく予定です。
全体総括
西多摩保健医療圏における青梅市立総合病院の役割を果たし、健全経営を継続していくためには、さらなる機能の充実が必要です。そのためにも、新病院建設を着実に推進し、これまで以上に高度急性期・急性期医療に注力していきます。また、平成28年度に策定した「新青梅市立総合病院改革プラン」にもとづく取組により、収益の増加、費用の削減を図り、健全経営を継続していきます。