鴨川市:国保病院

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収集されたデータの年度

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経営比較分析表(2018年度)

地域において担っている役割

当院は、市の中心から西方に約10キロメートル、国道410号線と主要地方道鴨川保田線が交差する交通の要所に位置しているが、中山間地域のため集落が山間地に点在し、高齢化が進んでいることから、高齢者等の交通弱者に対する交通手段の確保が必要な地域となっている。また、当院から10キロメートル圏内に医療機関はなく隣接する君津市、南房総市、鋸南町の市域を含む中山間地域唯一の二次救急指定医療機関(千葉県救急告示病院)となっていること、及び鴨川市地域防災計画において、当院は災害時の応急救援活動における後方医療施設としての役割等を担っていることから、救急医療を含め引き続き災害時医療における役割を担っていく必要がある。

経営の健全性・効率性について

①経常収支比率は、一般会計からの繰入金の増加及び入院患者数の増加に伴い入院収益が増加したことにより前年度と比較して9.1ポイント改善した。②医業収支比率は、入院収益及び外来収益は増加したものの、職員給与費等の増加により医業費用が増加したため、前年度と比較してほぼ横ばいとなった。③累積欠損比率は、一般会計からの繰入金の増加等により、当年度純利益38,636千円を計上することができたため、累積欠損金の一部を解消し前年度と比較して6.3ポイント改善をしている。④病床利用率は、入院患者数が前年度と比較して940人増加したことから3.7ポイント増加し60.7パーセントとなった。目標とする病床利用率70パーセントには届かない状況であるが、今後、地域包括ケア病床を拡大し病床利用率の向上を図る。⑤入院患者1人1日当たり収益については、主な入院患者が内科の患者であるため、検査や投薬などが入院初期に集中しており、入院日数が延びると処置等の必要な患者が減少してしまうことから単価が上がらない傾向となっている。⑥外来患者1人1日当たり収益については、検査件数及び在宅診療件数の割合が増えたにより若干増加している。⑦職員給与費対医業収益比率については、地域包括ケア病床の導入及び病床稼働率向上のため職員数を増やしたことにより、職員給与費が増加したため前年度と比較して3.1ポイントの増となった。⑧材料費対医業収益比率については、外科がないことなどから癌治療(抗がん剤など)がなく、透析等もないことから比較的低い水準となっている。

老朽化の状況について

①有形固定資産減価償却率については、器械備品(主に医療機器)は、延命化を図りながら、ある程度の年数で更新を行っているが、建物などの更新や改修は今まで実施していないことから高い水準となっている。②器械備品減価償却率については、ある程度の年数経過で更新を行っているものの、延命化を図りながら、法定耐用年数(減価償却年数)を超えて使用しているものも多々あるため比較的高い水準となっている。③1床当たり有形固定資産については、延命化して使用できる医療器械等については、法定耐用年数を超えて使用していることや建物等の更新・改修を行っていないため有形固定資産の額が少ないことから、平均値及び類似団体の数値より低くなっている。

全体総括

収入においては、一般会計からの繰入金の増加(対前年度比82,857千円)及び入院患者数の増加(対前年度比940人)に伴い入院収益が増加(対前年度比10,217千円)した。また、費用においては、病床稼働率の向上を図るために職員数を増加したことに伴い給与費が増加(対前年度比47,626千円)したが、収入が上回ったことにより、当年度純利益38,636千円を計上することができた。入院患者数及び入院収益は前年度と比較して増加したものの、病床利用率は継続して70パーセントを下回っている状況であるが、平成31年2月から地域包括ケア病床を8床導入したことにより、前年度と比較して病床利用率が向上したため、今後も地域包括ケア病床数を拡大し病床利用率の向上を図る予定である。また、建設事業として医師住宅新築工事及び新病院建設事業を平成31年度から実施予定のため、建設に伴う実施設計業務を実施している。来年度以降は病院施設及び医療器械等の更新のため建設改良費等が増加するため、地域包括ケア病床の拡大等による医業収益の確保及び一般会計と協議し補助金等の確保を図りながら経営基盤の強化に努める必要がある。

類似団体【6】

北見病院 市立函館恵山病院 市立函館南茅部病院 栗沢病院 市立美唄病院 市立病院 国保病院 国保病院 八雲町熊石国民健康保険病院 町立病院 国保病院 国保病院 国保病院 せたな町立国保病院(病院事業分) 国保町立病院 奈井江町立国民健康保険病院 町立病院 国保病院 枝幸町国民健康保険病院 国保病院 国保病院 国保病院 国保病院 新ひだか町立静内病院 国保病院 国保病院 国保病院 十勝いけだ地域医療センター 国保病院 国保病院 厚岸病院 町立病院 別海病院 国保平内中央病院 国保板柳中央病院 国民健康保険おいらせ病院 国民健康保険南部町医療センター 高田病院 大槌病院 山田病院 軽米病院 東和病院 一関市国保藤沢病院 八幡平市国民健康保険西根病院 国保葛巻病院 登米市立米谷病院 登米市立豊里病院 栗原市立栗駒病院 大崎市民病院鳴子温泉分院 大崎市民病院鹿島台分院 国民健康保険川崎病院 丸森町国民健康保険丸森病院 美里町立南郷病院 南三陸病院 公立加美病院 田沢湖病院 天童市民病院 町立病院 町立最上病院 町立真室川病院 町立病院 白鷹町立病院 公立置賜長井病院 公立置賜南陽病院 南会津病院 南相馬市立小高病院 猪苗代町立猪苗代病院 三春病院 医療センター 東海病院 藤岡市国民健康保険鬼石病院 国民健康保険町立小鹿野中央病院 国保病院 南房総市立富山国保病院 国保匝瑳市民病院 国保大網病院 国保東庄病院 国保鋸南病院 八丈病院 松代病院 柿崎病院 津川病院 妙高病院 見附市立病院 佐渡市立両津病院 佐渡市立相川病院 湯沢病院 津南病院 国保河北中央病院 富来病院 町立宝達志水病院 国保織田病院 勝沼病院 飯富病院 市川三郷病院 東御市民病院 佐久穂町立千曲病院 信越病院 阿南病院 国民健康保険上矢作病院 国民健康保険飛騨市民病院 県北西部地域医療センター国保白鳥病院 下呂市立金山病院 浜松市国民健康保険佐久間病院 一志病院 市立医療センター 国民健康保険 志摩市民病院 国保玉城病院 町立南伊勢病院 桑名南医療センター 福知山市民病院 大江分院 国保病院 市立藤井寺市民病院 粒子線医療センター 相生市民病院 公立香住病院 公立豊岡病院日高医療センター 公立豊岡病院出石医療センター 吉野病院 五條病院 国保すさみ病院 国保智頭病院 日南町国民健康保険 日南病院 日野病院 公立邑智病院 国保成羽病院 備前病院 日生病院 吉永病院 美作市立大原病院 国保病院 岡山市立せのお病院 国保福渡病院 県立安芸津病院 庄原市立西城市民病院 神石高原町立病院 府中北市民病院 豊田中央病院 岩国市立錦中央病院 岩国市立美和病院 周防大島町立大島病院 三野病院 国保勝浦病院 国保美波病院 市民病院塩江分院 綾川町国民健康保険陶病院 市立野村病院 国保病院 愛南町国保一本松病院 市民病院 嶺北中央病院 高北国保病院 小竹町立病院 緑ヶ丘病院 地方独立行政法人川崎町立病院 佐賀市立富士大和温泉病院 唐津市民病院きたはた 市民病院 町立太良病院 平戸市立生月病院 富江病院 上対馬病院 国保市立病院 天草市立栖本病院 河浦病院 和水町立病院 山都町包括医療センターそよう病院 小国公立病院 日南市立中部病院 市立病院 国保高原病院 都農町国民健康保険病院 国保病院 国保病院 西都児湯医療センター 市立病院 公立種子島病院