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平成23年度以降、横ばいの状況が続いている。人口減少に高齢化、事業所数の減少など、改善の要素は乏しい。今後は、平成29年4月を始期とする第5次皆野町総合振興計画、平成28年3月に策定の皆野町まち・ひと・しごと総合戦略に基づき、定住・移住の促進、結婚支援、出産・子育て支援、経済の活性化に取り組む。人口減少の緩和、地域経済の活性化による雇用の確保、税収の増加に努める。
比率を算出する上で分母となる経常一般財源等が、大きく増加したことにより大幅に改善した。経常一般財源等の増加の主な要因は、普通交付税及び地方消費税交付金の増である。しかしながら、今後の普通交付税については、当町においては、従来、手厚く算定されてきた人口減少や行革努力に係る項目について、取組の必要度から成果に応じた算定にシフトするとされており、減少が懸念される。これまで以上に、人口減少対策、地域経済活性化に取り組む必要がある。
人件費、物件費ともに低い水準にある。退職者数に応じた補充を基本としており、職員数は今後も一定で推移する見込みである。また、ラスパイレス指数も県内で最も低い状況にあることからも、人件費が類似団体の平均を下回る状況は続くと見込まれる。物件費については、電算システムに係る経費が増加傾向にあるものの、横ばいの状況が続く見込みである。
昇級試験の積極的な受験を促すなど、職員の育成を図る中で指数の適正化に取り組んでいるが、県内はもとより全国的にも低い水準にある。経費節減による町民サービスの維持と、優秀な人材の育成・確保による町民サービスの向上など、今後も様々な観点から給与水準を検証し、適正化に取り組んでいく必要がある。
従来、類似団体平均を下回っているが、退職者数と同程度の新規採用職員を確保することにより、さらなる減少に繋がらないよう努めている。電算化等により業務の効率化・省力化を図ることは当然であるが、地方分権に伴う権限移譲、サービスの多様化により事務量も増加している。職員の労働環境も勘案し、職員数の増も含めた適正化を図る必要がある。
普通交付税の増により分母である標準財政規模は増額となったが、分子である元利償還金の増がそれを上回り、比率は上昇した。平成27年度の元利償還金が増加した主な要因は、平成24年度臨時財政対策債及び平成26年度緊急防災減災事業債の償還開始である。多くの公共施設が大規模改修期を迎え、その財源として起債を予定していることから、将来負担比率同様、比率の悪化が懸念される。
平成27年度は、平成26年度の32.5%から21.5%へと大きく低下した。皆野・長瀞上下水道組合に係る負担等見込額が大きく減となった一方で、充当可能基金の増に伴い大幅に改善した。しかしながら、多くの公共施設が大規模改修期を迎えており、その財源として起債を予定していることから、比率の悪化が懸念される。
平成27年度は、平成26年度の退職者9名と同数を採用。比率の低下は、職員の若返りが主な要因である。職員採用にあたっては、退職者の補充を基本としており、今後も継続する見込みである。職員数や給与水準が類似団体と比較して低いことから、今後も類似団体を下回る状況が続くと見込まれる。
類似団体に比べ低い水準を維持している。平成26年度比で約6,000千円の減となっており、主にはガソリン価格の下落に伴う燃料費の減によるものである。今後も経費の節減に努めるが、法制度の改正に伴い新たなシステムを導入するケースも多く、それに係る使用料、保守料等は増加傾向にある。
当町の高齢化率は、平成28年3月31日時点で33.5%と高く、加齢に伴い障害を負う方も多い。扶助費に占める障害者自立支援に係る経費は全体の約3割を占めており、今後も同様の状況が見込まれる。平成29年度からは、こども医療費の無料化を高校生まで拡大することなどから、扶助費の増加が見込まれる。平成27年度は、平成26年度から微減し、類似団体と同率となったものの、再び類似団体を上回る可能性がある。
平成27年度は、平成26年度から0.1%減とほぼ同率であった。主なものは維持補修費と繰出金で、支出額は微増となっているが、経常一般財源のそれが上回り比率は低下した。
当町が構成団体の一つとなっている皆野・長瀞上下水道組合(下水道事業)への負担金33,109千円の減により比率は大きく低下した。従来の特定環境保全公共下水道事業に加え、人口密度の低い地域において費用対効果に優れた、浄化槽市町村整備型事業の導入により、今後の経費節減に取り組んでいる。
臨時財政対策債や消防団施設整備に係る起債により、公債費は前年度比で増額であったものの、経常一般財源である普通交付税の増などにより、比率は前年度と同率となった。平成23年度以降、ほぼ横ばいで推移しているものの、多くの公共施設が大規模改修期を迎えており、その財源として起債を予定していることから、今後の比率の上昇が懸念される。
公債費以外は、平成26年度に比べ3.9%の減となった。内訳の主なものは、人件費の1.7%減、補助費等の1.3%減である。人件費は職員の若返り、補助費等は皆野・長瀞上下水道組合(下水道事業)への負担金の減によるものである。
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