吾妻広域町村圏振興整備組合(事業会計分):中之条病院

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収集されたデータの年度

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経営比較分析表(2019年度)

地域において担っている役割

吾妻構想区域で唯一の精神科病院として、地域における精神医療の中核を担っている。現在入院患者の8割弱が吾妻郡の住人である。地域に根差した精神科病院として、他医療機関をはじめ、行政や精神障害者の保健福祉に関わる各関係機関、介護施設等と連携を密に図り、精神障害者が地域で安心して暮らすために医療を提供している。過疎化、高齢化が著しく認知症高齢者も増加傾向にあり、地域包括ケアシステムにおける精神医療面での役割も大きくなっている。

経営の健全性・効率性について

開院以来、黒字経営のため累積欠損金はない。精神科単科の病院のため、他科受診や専門病院への転院もあるが、病床利用率は87%程を維持しており、全国平均や類似病院を上回っている。精神医療に要する経費は総務省の定める繰出基準に基づき構成町村と調整の上、一般会計から繰り入れている。入院患者の単価収入は全国平均や類似病院より下回っている。令和3年度より作業療法を実施し改善予定である。外来収益単価は全国平均より下回っているが、類似病院より上回っている。

老朽化の状況について

有形固定資産減価償却率は経年比較で徐々に増加している。類似病院とほぼ同じに推移している。器械備品減価償却率は類似病院に比べ多少減の傾向である。建物附属設備においては、築40年以上経過のため、配管の腐食による漏水、建具などの経年劣化による不具合が頻発している。器械備品に関しては、医療行為に支障をきたさないよう経過年数をみながら、買い替えを行っている。1床当たり有形固定資産は類似病院より大きく下回っており健全性は確保されてると考えられる。

全体総括

指定管理者制度の料金利用制度を採用しており、安定した経営状態である。本院は、入院、外来診療、精神保健福祉士による訪問看護の定着等、地域医療を担う精神科病院として、今後も、質の高い医療の提供に努め、末永く存続させなければならないと考えている。そのため、これまで同様、経営の効率化や諸経費削減に努め、黒字経営で健全・安定的な経営の継続を図る。

類似団体【9】

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