井川町:特定環境保全公共下水道
団体
05:秋田県
>>>
井川町:特定環境保全公共下水道
地方公営企業の一覧
末端給水事業
農業集落排水施設
特定環境保全公共下水道
収録データの年度
2022年度
2021年度
2020年度
2019年度
2018年度
2017年度
2016年度
2015年度
2014年度
経営比較分析表(2014年度)
経営の健全性・効率性について
【収益的収支比率】料金収入等の収益で、維持管理費等の費用をどの程度賄えているかを表す指標であり、当町は50%付近に位置し、経営が厳しい状況が続いている。下水道使用料の未収金について、更なる収納対策に取り組みむことでの収益向上を図る必要がある。【企業債残高対事業規模比率】料金収入に対する企業債残高の割合であり、企業債残高の規模を表す指標である。当町は近年減少が続いているが、今後は管渠の老朽化等により、更新が順次発生してくると予測され、その財源として企業債の発行により数値が上昇すると考えられる。よって今後は経営の合理化と一層の経費削減に努め計画的な企業債の発行に努める。【経費回収率】使用料で回収すべき経費を、どの程度使用料で蓄えているかを表した指標であり、使用料水準等を評価できる。当町は微弱ながら右肩上がりで数値が上がってきていが、類似団体平均値に比べ数値は低い。100%収納してしかるべき金額と捉え、滞納者と連絡を密にし、滞納者をなくすようにすることで数値上昇に努める。【汚水処理原価】有収水量1㎥あたりの汚水処理に要した費用であり、汚水資本費・汚水維持管理費の両方を含めた汚水処理に係るコストを表した指標である。当町は接続率の向上等により、順調に数値が下がってきている。引き続き接続率の向上、維持管理費の削減等に努める。【施設利用率】晴天時平均水量を現在処理能力(晴天時)で除した数値で、施設がどの程度利用されているかを表す数値である。当町は全て流域下水道に接続しているので、該当数値なし。【水洗化率】現在処理区域内人口のうち、実際に水洗便所を設置して汚水を処理している人口の割合である。当町は90%を超えており、類似団体平均値と比べてみても高い数値であり、比較的高い数値と言える。しかしながら、100%には到達しておらず、安定した使用料収入、水質保全を図るためにも100%を目指して推進活動等努める。
老朽化の状況について
【管渠改善率】当該年度に更新した管渠延長の割合を表した指標で、管渠の更新ペースや状況を把握できる数値である。この数値が1%の場合、すべての管渠を更新するのに100年以上かかるということであるが、当町は0の数値が続いているが、古い管渠は30年近く経っており、今後は管路の老朽化等により更新する状況が出てくるので、必然と数値が上昇すると考えられる。更新する際の財源の大部分として、企業債発行が考えられるので、経営を急激に圧迫しないためにも計画的な管路更新に努める。
全体総括
人口減少社会の影響で、下水道使用料の増加は見込みにくい状況にあり、更に今後は施設の老朽化に伴い更新する工事が発生していくと考えられる。経営努力で汚水処理費を低く抑えていくものの、使用料収入だけでは処理費を賄えない状況が続いてく。今後はより一層効率的な運営が必要で、地域の状況等を踏まえた使用料金改定等を考える必要がある。