五城目町
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05:秋田県
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五城目町
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2013年度
2012年度
2011年度
人口の推移
財政比較分析表(2019年度)
財政力
財政力指数の分析欄
山間に流れる河川(馬場目川、富津内川、内川)毎に集落が点在していることから、道路(566路線)、橋りょう(113橋)の維持管理に要する行政需要(道路のオーバーレイ舗装や側溝改修、橋りょうの点検整備)が必然的に高くなっている。加えて、高齢化対策として地域公共交通の整備等行政需要を押し上げる要因が増加しており、こうした課題解決のための対策が類似団体を大きく下回る結果となっている。老朽化のすすむ施設の廃止や事務事業の検証により歳出抑制図りながら、併せて、町税の徴収を強化することで歳入を確保し、指数の改善に努める。
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
人口減少が進む中、前年度比でみると、歳入においては地方税が9,779千円減少したが、地方交付税は12,249千円増加した。歳出では人件費が43,616千円増加、公債費も2,645千円増加した。結果として前年度比1.0%改善した。公債費で前年度に増加要因となった防災行政無線整備等の事業に加え、今年度から2ヵ年にわたり小学校改築事業が実施されることから、今後その償還についても負担増が見込まれる。自主財源である町税の更なる徴収強化や公共施設等総合管理計画に基づき、各公共施設の統廃合などの見直しを図りながら経常収支の改善に努める。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
前年度比7,479円増となっているが、類似団体より低く抑えらている。人件費については消防職員の定数等の関係により人員増となったことから増額となったが、物件費については、大規模解体事業(クリーンセンター39,324千円皆減)が前年度に終了したことから減額となった。今後については、公共施設等総合等管理計画による施設の解体が見込まれることから、物件費の一時的な増加はあるものの、引き続き職員定数適正化計画、公共施設等総合管理計画に基づき、人件費、物件費等の抑制に努める。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
.本町職員の給与水準は従来より縮減と抑制が実施されており、類似団体平均と比較して低水準である。今後も住民の理解を得られるような給与体系を保ち、適正な給与水準の維持に努める。
定員管理の状況
人口1,000人当たり職員数の分析欄
職員定数適正化計画に基づき、退職者と採用者のバランスを図りながら管理しているものの、人口減少の速度が優っている状況にある。単独消防ゆえに消防職員の定数確保も課題となっており、秋田県消防広域化推進計画において方向付けが示されるよう協議を続けている。今後も職員定数適正化計画に基づき、行政サービスが滞ることのない速度で効率的な定員管理に努める。
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
公営企業債の償還に係る一般会計からの繰出金が前年度比14,345千円減額になったが、防災行政無線整備事業などの元利償還金等が前年度比2,641千円増加したため、全体では前年度比1.2ポイントの増となった。(比率の小さかった平成28年度が算定外となったことから単年度では前年度比0.1ポイントの増。)今年度から小学校改築事業が始まったことで、今後償還金が増加していくことに対応し、地方債の発行にあたっては精査を行い実質公債費比率の抑制に努める。
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
将来負担比率は、八郎湖周辺クリーンセンター建設事業債の償還残高の減(前年比180,481千円の減)や充当可能金の増(前年度比97,110千円の増)などにより前年度比7.1ポイントの減となったが類似団体を大きく上回っている。今年度から小学校改築事業が始まったことで、充当可能基金の減少、公債費の増加が見込まれ、将来負担比率についても増加が見込まれるものの、喫緊の課題とされる施設が令和2年度に完成することで、以降は歳出削減による基金積立を図るとともに将来負担比率の改善に努める。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2019年度)
人件費
人件費の分析欄
職員定数適正化計画に基づき、退職者と採用者のバランスを図りながら管理しているものの、前年度比1.1ポイントの増となった。退職者と新規採用者が同数であり、退職者を全員再任用したことが、理由としてあげられる。消防広域化の協議を続けながらも、行政サービスが滞ることのない範囲で、人件費全体の抑制に努める。
物件費
物件費の分析欄
前年度に大規模な解体工事は終了したものの、前年度比変わらず類似団体平均を上回っている。小学校改築事業が始まり、今後は廃校舎等施設の維持管理に経費を要することとなるが、公共施設等総合管理計画に基づき解体を含め見直しを図りながら物件費の抑制に努める。
扶助費
扶助費の分析欄
前年度対比0.1ポイント減となった。幼児保育運営費が前年度比8,029千円減となっているが、障害者自立支援サービス利用者の増加による医療扶助は増加しており、類似団体平均と比較して上回っている。今後も障害児へのサービス拡大や高齢化の進行に伴う利用回数の増により扶助費の増加が予想されることから、介護予防の推進などにより安定した福祉行政の運営に努める。
その他
その他の分析欄
今年度において、下水道事業の元利償還が減少したことから繰出金が4,809千円の減、また、施設の維持補修費についても除雪事業を含むものではあるが昨年度比10,408千円減となり、前年度比0.9ポイント減となった。改善傾向にあるものの、類似団体平均を大きく上回っていることから、下水道料金等の見直しを行い、特別会計においても健全な財線運営に努める。また、公共施設等総合管理計画に基づき、既存施設の統廃合などの見直しを図り、維持補修費の抑制に努める。
補助費等
補助費等の分析欄
水道事業(法適)において、一般会計からの補助金が11,309千円減少、湖東厚生病院への補助金が39,195千円減少となったことから前年度比1.3ポイント減となった。引き続き同水準を維持するよう事務事業の検証作業を強化し、効果的な執行により補助費等の抑制に努める。また、特別会計への補助金の抑制を図るため水道料金等の見直しを行い、健全な財政運営に努める。
公債費
公債費の分析欄
全国平均、類似団体平均を上回っており、前年度比も0.2ポイント増となっている。今年度に小学校改築事業が始まったことで、令和6年度まで元利償還金は増加する一方の見込みである。今後大規模な事業計画はないものの、公共施設等総合管理計画に基づき解体を含めた施設の統廃合や長寿命化等を推進していく上で、地方債を財源とする事業については精査を行い抑制に努める。
公債費以外
公債費以外の分析欄
物件費、扶助費、維持補修費、繰出金に係る経常収支比率の高さが類似団体平均と比較して上回っている要因となっている。物件費や維持補修費を抑制するため、公共施設等総合管理計画に基づく既存施設の統廃合に努める。また、繰出金を抑制するため、下水道料金等の見直しを行い、特別会計における財政の健全化に努める。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)
議会費
労働費
消防費
諸支出金
総務費
農林水産業費
教育費
前年度繰上充用金
民生費
商工費
災害復旧費
衛生費
土木費
公債費
目的別歳出の分析欄
昨年より一人当たりのコストの増加が大きいのは、総務費と教育費である。総務費の一人当たりのコストは76,255円となっており、これは、秋田県議会議員選挙、参議院議員選挙、町議会議員選挙の実施、及び施設の解体修繕に備え公共施設等総合管理基金積立金を積立てたことによるものである。教育費の一人当たりのコストは129,946円となっており、これは、小学校改築工事によるものである。一人当たりのコストの減少が大きいのは、衛生費、消防費、災害復旧費である。衛生費の一人当たりコストは41,460円となっており、これはクリーンセンター解体事業の終了によるものである。消防費の一人当たりコストは31,105円となっており、これは防災行政無線整備事業の終了によるものである。災害復旧費の一人当たりコストは25,874円となっており、農業、土木いずれの災害もなかったことによるものである。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)
人件費
補助費等
災害復旧事業費
投資及び出資金
物件費
普通建設事業費
失業対策事業費
貸付金
維持補修費
普通建設事業費(うち新規整備)
公債費
繰出金
普通建設事業費(うち更新整備)
積立金
前年度繰上充用金
性質別歳出の分析欄
歳出決算総額は住民一人当たり652,588円となっている。一人当たりのコストの増加が大きいのは、普通建設事業費、普通建設事業費(うち更新整備)、積立金である。普通建設事業費の一人当たりのコストは109,268円となっている。これは、小学校改築事業によるもので、普通建設事業費(うち更新整備)についても同様の理由によるものである。同事業は令和2年度をもって終了予定であり、今後は公共施設等総合管理計画に基づき解体、改修等事業を実施するものである。積立金の一人当たりのコストは19,540円となっている。これは、小学校改築事業によるものと、公共施設等総合管理計画に基づく施設の解体、改修事業に備えるためのものある。一人当たりのコストの減少が大きいのは、普通建設事業費(うち新規整備)、災害復旧事業費である。この理由としては、小学校改築事業に集中投資したことと、災害に見舞われなかったことがあげられる。普通建設事業費(うち新規整備)の一人当たりのコストは2,667円となっている。これは、小学校改築事業に集中投資したことによるものである。災害復旧事業費の一人当たりコストは25,874円となっている。これは当該年度に災害がなかったことによるものである。
実質収支比率等に係る経年分析(2019年度)
分析欄
今年度は農業、土木いずれの災害にも見舞われず財政調整基金の取り崩しを行わなかったことから、前年度に続き実質単年度収支は黒字となった。今後は町税の徴収強化による歳入の確保と実施事業の精査により歳出抑制に努め、財政調整基金の繰入金に頼らない予算編成と実質単年収支の黒字化継続を目指す。
連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2019年度)
分析欄
全ての会計において実質収支は黒字である。国民健康保険特別会計において前年度比1.25ポイント減となったのは、平成30年度の制度改正による歳入の減少が主な要因となっている。高齢化の進行に伴い、医療費が増となり、後期高齢者医療特別会計において決算額が増加しているものの、介護保険特別会計においては、自治会や地区公民館単位で利用者の参加を呼びかけ開催している健康教室などの啓発事業の効果もあり、決算額が減少に転じている。しかしながら、一般会計からの繰出(基準内)により黒字化していることから、一般会計への負担軽減を図るためにも保険料等の見直しを行うなど特別会計への基準内繰出が減少するよう、特別会計においても健全な財政運営に努める。
実質公債費比率(分子)の構造(2019年度)
分析欄
元利償還金は、屋内温水プール整備事業、消防庁舎改築事業、防災行政無線(同報系)整備事業などの元金償還の開始により増加した。加えて、今年度から令和2年度まで実施する小学校改築事業の元金償還の開始により、令和6年度までは増加していく見込みである。地方債の発行を抑えつつ、新規発行にあたっては、事業内容の精査や基準財政需要額算入の有利な地方債の選定により実質公債費比率の抑制に努める。
分析欄:減債基金
本町では、満期一括償還の地方債を発行していないため、減債基金残高と減債基金積立相当額に該当する数値はありません。
将来負担比率(分子)の構造(2019年度)
分析欄
将来負担額は、平成29年度から平成30年度実施の防災行政無線(同報系)整備事業に加えて、今年度から始まる小学校改築事業等により、一般会計等に係る地方債現在高が増加し、来年度以降10年間程度は増加していくと見込まれる。引き続き地方債の発行を抑えつつ、新規発行にあたっては、事業内容の精査や基準財政需要額算入の有利な地方債の発行に努めるとともに、公共施設等総合管理計画に基づき、各施設の維持管理費などの歳出削減や充当可能基金積立に努め、将来負担比率の改善を目指す。
基金残高に係る経年分析(2019年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)財政調整基金及び教育施設整備基金に前年度決算剰余金を積み立てたこと等により、基金全体としては残高1,747百万円となり、前年度比170百万円の増となった。(今後の方針)今年度から令和2年度に実施する小学校改築事業の財源として、令和2年度には教育施設整備基金600百万円の取崩を予定しているため、減少する見込みである。その後は、急激な情勢悪化に対応できるように財政調整基金の増加に努める。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)取り崩しを行わず前年度決算剰余金を積み立てたこと等により、残高935百万円となり、前年度比49百万円の増となった。(今後の方針)急激な情勢悪化に対応できるよう、財政調整基金の増加に努める。
減債基金
減債基金
(増減理由)基金運用利息を積み立てているものの、運用金額が少額なことから、前年度と同額となっている。(今後の方針)今後も適正な基金運用に努める。
その他特定目的基金
その他特定目的基金
(基金の使途)教育施設整備基金:幼児教育及び小、中学校教育の推進に必要な施設整備企業立地推進基金:町が誘致する企業、又は町長が指定する企業の立地促進公共施設等総合管理基金:公共施設等の改修及び除却の実施ふるさと愛郷基金:五城目町によせられる寄附を通じて、多様な人びとの参加による豊かで暮らしやすいふるさとづくりを目指す森林環境譲与税基金:森林整備に関する事業や整備を担うべき人材の育成及び確保、木材利用の促進等を実施災害対策基金:防災、災害対策及び救助支援等の実施(増減理由)教育施設整備基金:令和元年度から令和2年度に実施する小学校改築事業の財源として、121百万円を積み立てたことにより増加公共施設等総合管理基金:公共施設等の改修及び解体を実施するため、過疎対策事業債(ソフト)を活用し50百万円を積み立てたことにより皆増ふるさと愛郷基金:平成31年2月から令和2年1月までに納入のあった「ふるさと納税寄附金」の約50%を積み立てたことにより増加森林環境譲与税基金:森林環境税及び森林環境譲与税に関する法律に基づき譲与された14百万円を積み立てたことにより皆増(今後の方針)教育施設整備基金:今年度から令和2年度に実施する小学校改築事業の財源として、令和2年度には600百万円の取崩予定公共施設等総合管理基金:前年度決算剰余金を活用しながら、公共施設等総合管理計画に基づき施設の改修及び解体の財源として取崩予定ふるさと愛郷基金:毎年度、ふるさと納税寄附金の50%を積立予定森林環境譲与税基金:今年度は全額積立、令和2年度は一部を小学校の備品として木材の利活用に充当予定
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2019年度)
有形固定資産減価償却率
有形固定資産減価償却率の分析欄
有形固定資産減価償却率は類似団体内でも最大値となっている。要因としては、集落が点在していることから、地区ごとに小・中学校を配置するなど重複する用途をもつ施設を多く抱えていることや、地区間を結ぶ道路・橋りょうなどインフラ施設も多いことに加え、それらの老朽化が進んでいることが挙げられる。施設の統廃合を進め、小学校改築事業に着手する等子どもの安全安心を優先に対策を講じており、今後も公共施設等総合管理計画及び個別施設計画に基づき、計画的な老朽化対策に努める。
(参考)債務償還比率
債務償還比率の分析欄
債務償還比率は前年度と比較し低下しているものの、類似団体と比較し依然として高い状況にある。令和元年度小学校改築事業が始まり、令和2年度以降も生活インフラとして欠かせない斎場の大規模改修を予定していることから、充当可能財源となる基金の減少が見込まれ、比率の高止まりが想定される。今後は公共施設の利用料の見直しや適切な維持管理により歳出削減を図ることで、財源を確保し基金の積み増しを図る。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
将来負担比率、有形固定資産減価償却率いずれも類似団体平均を上回っている。将来負担比率は減少傾向が続いているものの、令和元年度着手した小学校改築事業による基金の取崩を予定していることから、今後は上昇していく見込みである。有形固定資産減価償却率は耐用年数を超過する道路・橋りょうなどのインフラ施設や建物が多いことから、住民ニーズを踏まえた優先順位を考慮しながら公共施設等総合管理計画に基づき老朽化対策、統廃合に努める。小学校改築事業でもって町をあげての大規模事業は一区切りとなるが、今後の施設や道路・橋りょう等の延命化対策に備え収納率の向上、事業の見直しによる歳出削減等により財源確保に努める。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
平成29年度から平成30年度に実施した防災行政無線整備事業、令和元年度から令和2年度に実施する小学校改築事業により将来負担比率、実質公債費比率いずれも平成30年度以降類似団体平均値を上回っており、今後数年間はこの状態が続くものと想定される。住民の安全安心を確保するため優先的に取り組んだ事業であることから、将来負担比率、実質公債費比率ともに上昇することは想定済みであり、その対策として教育施設整備基金を造成したことが、比率の急激な上昇を抑え込むのに寄与している。今後も老朽化対策に係る事業に備え、経費削減、公共施設等総合管理計画に基づく施設の払下げにより財源を確保し、基金を積上げることで地方債の発行の抑制に努める。
施設類型別ストック情報分析表①(2019年度)
道路
橋りょう・トンネル
公営住宅
港湾・漁港
認定こども園・幼稚園・保育所
学校施設
児童館
公民館
施設情報の分析欄
学校施設以外すべての施設について、県平均、類似団体平均を上回っている。公営住宅については、令和元年度の有形固定資産減価償却率は54.7%となっているが報告誤りによるものであり、正しくは98.6%となっている。学校施設については、令和元年度より小学校改築事業に着手していることから、有形固定資産減価償却率については一層低下することが想定される。公営住宅については、131戸全てが築20年を経過し有形固定資産減価償却率が高くなっていることから,修繕などの課題はあるものの、入居者への払下げ、団地集会所は町内会へ払下げを検討している。道路については553路線のほとんどが耐用年数の10年を経過しており、また、橋りょう・トンネルについては115橋の半数以上が耐用年数の45年を経過していることから、計画的な改良工事等の実施に加え日々の点検により事故防止に努める。また、歩道を含め道路破損の一因となっている街路樹については景観に配慮しながら計画的に伐採していく。公民館施設については、避難所としての機能を有することから、有形固定資産償却率は高いものの早期に修繕を行うことで老朽化対策を講じながら機能維持に努める。
施設類型別ストック情報分析表②(2019年度)
図書館
体育館・プール
福祉施設
市民会館
一般廃棄物処理施設
保健センター・保健所
消防施設
庁舎
施設情報の分析欄
平成30年に老朽化していたし尿処理施設を解体したことで一般廃棄物処理施設の減価償却率を下げることができたものの、それ以外の施設はすべて県平均、類似団体平均を上回っている。いずれの施設についても建て替えの予定はなく、今後も有形固定資産減価償却率は上昇していくと想定されることから、公共施設等総合管理計画に基づく、機器の日常点検や定期点検による適切な維持管理を実施することで老朽化対策に努める。
財務書類に関する情報①(2019年度)
資産合計
負債合計
1.資産・負債の状況
一般会計等では、資産総額は主に五城目小学校の改築事業等に伴い、事業用資産の建設仮勘定とインフラ資産の工作物の増加により、前年度比606百万円増(+5.3%)の12,143百万円となった。負債総額は主に固定負債の地方債の増加により、前年度比202百万円の増(+2.9%)の7,073百万円となった。全体会計でも、事業用資産の建物やインフラ資産の工作物の減価償却等による減少はあるものの、一般会計等と同様の理由により、前年度比421百万円増(+2.7%)の15,819百万円となった。負債総額は、固定負債の地方債等の減少により、前年度比59百万円減(△0.5%)の11,418百万円となった。連結でも事業用資産の建物やインフラ資産の工作物の減価償却等による減少はあるものの、一般会計等と同様の理由により、、前年度比283百万円増(+1.8%)の16,352百万円となった。今後も五城目町公共施設等総合管理計画及び個別施設計画に基づき施設の計画的な老朽化対策に努める。また、地方債の新規発行にあたっては、事業内容の精査により地方債の抑制に努める。
純経常行政コスト
純行政コスト
2.行政コストの状況
一般会計等では、純行政コストは4,487百万円となり前年度から451百万円減少(△9.1%)した。主な理由は、物件費等の減価償却費の減、臨時損失の災害復旧事業の終了に伴う減による。全体では、純行政コストは7,183百万円となり前年度から435百万円減少(△5.7%)した。有形固定資産の耐用年数の満了や災害復旧工事費の減が要因となった。純行政コストのうち補助金等が53.8%を占めており、高齢化に伴う介護保険等の給付費が大半を占めていることから、引き続き介護予防の推進等により経費の抑制に努める。連結では、全体に比べて、連結対象企業等の事業収益を計上し、経常収益が75百万円多くなっている一方、補助金等の移転費用が1,578百万円多くなっているため、経常費用が1,777百万円多くなり、純行政コストは1,701百万円多くなって8,884百万円となり前年度から541百万円減少(△5.7%)した。今後も町税の更なる徴収強化を図りながら、事業内容の精査や不要不急の事業の縮小や廃止を検討し、純行政コストの縮減を目指す。
本年度差額
本年度末純資産残高
本年度純資産変動額
3.純資産変動の状況
一般会計等では、税収等の財源4,891百万円が、純行政コスト4,487百万円を上回ったことから、本年度差額は404百万円の増(前年度比+582百万円)となり、純資産残高も前年度末から404百万円増の5,070百万円となった。純行政コストが物件費等の減価償却費の減、臨時損失の災害復旧事業の終了に伴う減等により減少したため、本年度差額が増加している。全体では、税収等の財源は7,662百万円であるが、純行政コスト7,183百万円を上回っていることから、本年度差額は480百万円となった。純資産残高は前年度末から479百万円増の4,400百万円となった。今後も町税の更なる徴収強化を図りながら、事務事業の検証等により不要不急の事業の縮小・廃止に努め、純行政コストの縮減を目指す。
業務活動収支
投資活動収支
財務活動収支
4.資金収支の状況
一般会計等では、業務活動収支は物件費等支出や臨時支出の災害復旧事業費支出の減等により、前年度比183百万円増(+41.6%)の623百万円となった。投資活動収支は、主に五城目小学校の改築事業等により、前年度比365百万円減の△793百万円となった。財務活動収支は、同様の理由により地方債等発行収入が地方債等償還支出を上回ったことから、前年度比177百万円増の216百万円となった。全体会計では、国民健康保険税や介護保険料が税収等に含まれること、水道料金等の使用料及び手数料収入があること等から、業務活動収支は一般会計等より208百万円多い831百万円となっている。投資活動収支は、介護保険特別会計の介護給付費準備基金積立金への基金積立金支出等により、13百万円減の△806百万円となった。財務活動収支は、地方債の発行収入が前年度より164百万円増のため、前年度比160百万円増の△16百万円となった。連結では、業務活動収支は、株式会社あったか五城目の売上高等の連結団体の収入が含まれるため全体会計より12百万円多い843百万円となった。今後も事業実施にあたっては、国県補助金の活用や基準財政需要額算入の有利な地方債の発行により、資金の確保に努める。
財務書類に関する情報②(2019年度)
①住民一人当たり資産額(万円)
②歳入額対資産比率(年)
③有形固定資産減価償却率(%)
1.資産の状況
住民一人あたり資産額は、五城目小学校改築事業等に伴い、前年度末に比べて10.3万円増加しているが、類似団体平均値を大幅に下回っている。歳入額対象資産比率については、類似団体平均を下回っている。主に五城目小学校の改築事業による投資活動支出が増加し、有形固定資産も増加したため、前年度比0.02%減となっている。有形固定資産減価償却率は、類似団体平均値を上回っている。これは、昭和57年頃までに整備された資産が多く、整備から30年経過して更新時期を迎えているためである。五城目町公共施設等総合管理計画及び個別施設計画に基づき、老朽化した施設について、点検・診断や計画的な予防保全による長寿命化や統廃合、除却を進めており、今後も公共施設等の適正管理に努める。
④純資産比率(%)
⑤将来世代負担比率(%)
2.資産と負債の比率
純資産比率については、類似団体平均値を下回り、前年度末に比べ1.4%増加している。資産の増加理由は五城目小学校の改築事業等によるものである。将来世代負担比率については、類似団体平均値を上回っており、前年度より1.7%増の36.7%となっている。五城目町公共施設等総合管理計画及び個別施設計画に基づき、老朽化した施設について、計画的に長寿命化を進めるとともに、事務事業の検証等により不要不急の事業の縮小、廃止に努め、経費の縮減による資産の増加を図る。また、新規に発行する地方債の抑制や繰上償還を行うなど、地方債残高を圧縮し、将来世代の負担の減少に努める。
⑥住民一人当たり行政コスト(万円)
3.行政コストの状況
住民一人当たり行政コストは、前年度より3.4%減の49.7%となっており、類似団体平均値を下回っている。一般会計等における純行政コストは、物件費や臨時損失の減等により減少した。補助金等や他会計への繰出金も減少傾向にあるが、高齢化に伴う介護保険等の給付費が大半を占めていることから、引き続き介護予防の推進等により経費の抑制に努める。また、五城目町公共施設等総合管理計画及び個別施設計画に基づき、老朽化した施設について、計画的に長寿命化を進めるとともに、事務事業の検証等により不要不急の事業の縮小・廃止に努め、経費の縮減を目指す。
⑦住民一人当たり負債額(万円)
⑧基礎的財政収支(百万円)
4.負債の状況
住民一人当たり負債額では、前年度末に比べ地方債残高が増加しており、類似団体平均値を2.6万円下回っている。基礎的財政収支は、投資活動収支においては主に公共施設等整備費支出の増加により、前年度比113百万円減の33百万円となった。今後大型事業として五城目小学校の改築事業、火葬場改修事業等を予定しているため、地方債の新規発行について事業内容の精査や交付税措置の有利な地方債の活用を行うとともに、繰上償還を行うなど、地方債残高を圧縮し、住民一人当たり負債額の減少に努める。
⑨受益者負担比率(%)
5.受益者負担の状況
受益者負担比率は類似団体平均値を2.8%下回っており、行政サービス提供に対する直接的な負担割合は比較的低くなっている。しかし、老朽化した施設の維持管理費用が増加傾向にあるため、五城目町公共施設等総合管理計画及び個別施設計画に基づき、施設の除却や統廃合、長寿命化対策を行うことにより、経常経費の削減に努める。また、併せて公共施設等の使用料の見直しを行い、税負担の公平性の確保に努める。