経営の健全性・効率性について
収益的収支比率は、97.22%で単年度収支が赤字を示しており、過去の推移を見ても赤字状態が続いています。経費回収率は、類似団体より低い状況にあり、使用料金では賄えず一般会計からの繰入金等に依存している状況であります。汚水処理原価は、類似団体より高いため、使用料収入が見込めない不明水の減少対策に引き続き取り組みます。施設利用率と水洗化率は類似団体よりも高く、下水道施設は活用されていることを示しています。本町の施設は、供用開始以来ほとんどの業務を民間に委託しており、維持管理費の大幅な削減は期待できない状況であります。施設の大規模改修を令和元年度から令和6年度までの実施を予定しており、一時的に経費がかさみますが、機械類を修繕・更新することで、今後の投資を抑制・平準化してまいります。
老朽化の状況について
供用開始から32年が経過し、各所に劣化が目立ってきています。管路については、定期的なカメラ調査を実施し、適宜補修をしています。また、中継ポンプ場も定期的に整備・交換を行っています。浄化センター(汚水処理施設)とコンポスト(汚泥堆肥化)施設は、高温多湿で悪条件なことから機械類の痛みが激しいため、施設の大規模改修を令和元年度から令和6年度までの実施を予定しております。
全体総括
施設の老朽化への対応や維持管理費を低減し、施設機能を保全するために必要な対策方法を平成28年度から検討し、令和元年度から必要な改修を進めてまいります。また、コンポスト施設は、得られる収益に対し、修繕等の経費が過大となっているため、今後のあり方については検討が必要であります。さらに、一般会計からの繰入金に依存している状況にあるため、使用料金の適正化についても検討していきます。