経営の健全性・効率性について
収益的収支比率及び料金回収率は類似団体の平均を上回っており、現在のところ経営の健全性は保たれています。一方、耐用年数を過ぎた老朽管及び浄水場等の水道施設全体の更新を計画的に進める必要があり、更新費用の増大及び料金収益が減少する中、将来の事業経営の健全性を保つため、経費の節減、効果的な事業の運営に努めます。
老朽化の状況について
本町の水道は昭和39年に創設し、現在の浄水場は昭和51年に完成し、平成21年に機械及び電気設備を更新しました。管路は平成18年~令和元年にかけて計画的に更新したことにより、管路更新率は類似団体より上回っているが、これ以外の設備においては耐用年数が過ぎたものも多くあり、今後の更新事業を、効率的かつ効果的に行ないます。
全体総括
古平町の水道事業は、昭和39年に創設し、2期にわたる拡張事業を経て、平成18年度より計画給水人口4060人、計画給水量2030m3/日として現在に至っています。水需要は、人口の減少及び大口需要者の水産加工業の低迷により減少しています。一方で、昭和50年代に整備した多くの水道施設の老朽化が進んでおり、今後、多くの更新需要が発生するため、施設の重要性・優先度及び費用を考慮した更新計画の策定と、日常点検による延命化を図り、施設の健全を維持しつつ、更新費用を平準化して経営の効率化を図ります。