地域において担っている役割
・町内唯一の医療機関として一次医療の提供・二次、三次医療圏との連携(急性期治療を終えた患者の受入れ)・在宅医療患者への診療支援・施設入所者への医療サービス提供・救急告示病院・南檜山(二次医療)圏域における当番医制参加・南檜山メディカルネットワークに参加
経営の健全性・効率性について
・経常収支比率はほぼ100%で推移し、累積欠損金比率は横ばいの状況にある。しかし、医業収支比率が類似病院平均値を下回っており、医業収入での不足を一般会計からの繰入金に依存している状況にある。・病床利用率は20%から30%を横ばいで推移し、平均値を下回っている状況にある。人口減少等の影響から、近年は外来患者数・入院患者数とも横ばいの状況にあり、医業収益は大きな伸びを示していない。また、新型コロナウイルスの感染予防対策により、外来患者の受入が制限されている。外来患者・入院患者1人1日当たり収益とも平均値より低い状況にあり、主に新入院患者が少ないことが要因となっている。・医業費用に対して職員給与費の占める割合が最も大きいことから、職員給与費対医業収益比率が平均値よりかなり高い状況が続いている。・材料費対医業収益比率は、後発医薬品の開発や経費削減を考慮した安価の同等品購入推進により、横ばいの状況にある。
老朽化の状況について
・1床あたり有形固定資産は平均値より低いことから、過大な設備投資傾向はないものの、有形固定資産減価償却率は7割、器械備品減価償却率は8割を超えており、耐用年数が迫っている資産が多い状況にある。・当院のニーズに適した機器を、費用対効果や使用頻度等を勘案した計画的な整備を進め、経費の平準化を図っていく必要がある。
全体総括
・継続して安定した地域医療を提供していくため、医師・看護師の確保はもとより、今後の病院の方向性や経営状況・定年動向を見据えた医療スタッフの確保・医療機器の計画的な整備に取り組み、経営安定を図っていきたい。・医業収益の確保・適切な診療報酬の請求・病床の効率的運用・効率的な人事配置・管理的経費の節減に努め、収支の改善を図っていきたい。