収益等の状況について
赤字が続いている状況であるが、平成25年度を境に右肩上がりに上昇している。今後は経費の削減のみならず、現行料金設定の妥当性の検証を含めた経営改善の取り組みが必要である。
資産等の状況について
建物及び設備については、平成29年度に劣化状況調査を実施した。その結果、緊急性の高い改善箇所は見られなかったが、設備等の更新が必要な箇所がいくつかあげられた。今後は、施設の改修等を計画的に実施し、効率的な維持管理を図っていく必要がある。
利用の状況について
稼働率は、毎年度100%を超えており、年次比較において増減がほとんど無く、当該駐車場の利用状況は安定している。しかしながら、全国平均値と比較すると、決して高い数値とは言えず、需要促進を図っていく必要がある。
全体総括
上部施設が公共施設であるため、他用途転換による有効活用が難しい。今後は、近隣の民間駐車場の実態を踏まえ需要分析を行い、民営化及び民間譲渡などによる事業廃止を視野に入れつつも、当面は、事業を継続していくことが望ましいと思われる。継続に当たっては、現行料金設定の妥当性の検証、稼働率向上及び経費削減を図っていくことが重要である。