海陽町
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簡易水道事業(法適用)
簡易水道事業(法適用)
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2013年度
2012年度
2011年度
指定団体等の指定状況
財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
人口の推移
産業構造
財政比較分析表(2020年度)
財政力
財政力指数の分析欄
人口の減少や全国平均を上回る高齢者比率(令和2年度末45.9%)に加え、町内に大型事業所が少ないことなどから地方税収が乏しく、類似団体平均を大きく下回っている。今後は、税の徴収力を強化することに努め、増収を図るとともに、一次産業をはじめ、新しい地域産業の創出や、活力あるまちづくり施策を展開しつつ、海陽町行財政改革プランの着実な実行により徹底した歳出削減をすることで、財政基盤の強化に努める。
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
類似団体平均を1.6ポイント、県平均を7.7%下回っているが、会計年度任用職員制度移行による経常経費人件費の増などにより、前年度と比較して1.0ポイント増の85.7%となっている。今後も引き続き行財政改革への取組を実施し、義務的経費の削減に努めることとする。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
人口1人当たり263,770円と前年度決算額と比較では9,543円増加している。類似団体平均251,992円を上回っている。主な増加要因としては、会計年度任用職員制度移行による影響などが考えられる。今後も退職者補充を必要最小限に留め人件費を抑制するとともに、引き続き物件費の削減に努め、適正化を図る。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
令和2年度の指数は91.1となっており、類似団体平均を4.7ポイント、全国町村平均を5.2ポイント下回っている。今後も引き続き給与の適正管理に努める。
定員管理の状況
人口1,000人当たり職員数の分析欄
令和2年度は10.70人と、類似団体平均より2.66人少ない職員数となっている。今後も新規採用の抑制や事務分掌見直しによる職員配置の適正化により、適正な定員管理に努める。
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
前年度と比べて0.2ポイント増加となった。主な理由は平成28,29年度合併特例債(海陽学校給食センター、宍喰小学校受変電設備更新事業等)の元金償還開始により、令和2年度公債費(787百万円)が平成29年度公債費(759百万円)を上回ったためである。今後は、建設事業の必要性や規模の見直し、繰上償還等により、なお一層の健全化を図っていく。
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
地方債残高の減(対前年度-130百万円)や充当可能基金の増(対前年度+39百万円)などにより、数値が改善した項目があるが、基準財政需要額見込額の減(対前年度-392百万円)や計算式の分母となる標準財政規模の増(対前年度+148百万円)により、前年度数値より悪化となった。(令和1:-173.6%→令和2:-172.7%)今後も公債費等義務的経費の削減を中心に行財政改革を進め、財政の健全化に努める。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2020年度)
人件費
人件費の分析欄
定員適正化計画に基づき定員管理等に取り組んできた結果、人件費にかかる経常収支比率は低い水準であり、類似団体平均と比較すると4.8ポイント下回っている。しかし、一部事務組合負担金に係る人件費に準ずる費用については、人口1人当たりの決算額が類似団体と比較して高い水準にあることから、これらを含めた人件費関係経費全体について、削減していく必要がある。
物件費
物件費の分析欄
類似団体平均より0.6ポイント下回っており、この要因としては、行財政改革の実行による徹底した経費削減に努めていることがあげられる。今後も、海陽町行財政改革プランに基づき経費の節減に努め、より一層の適正化を図る。
扶助費
扶助費の分析欄
令和2年度末で高齢者比率45.9%と少子高齢化が進む本町であるが、扶助費の経常収支比率は類似団体平均より0.9ポイント低くなっている。国レベルで社会保障関係経費の増加が見込まれるなか、本町では保健、医療、介護に関し包括的に取組を行っており、今後も更なる充実を図り、関係機関等と連携し扶助費の抑制に努める。
その他
その他の分析欄
その他に係る経常収支比率は類似団体平均を1.2ポイント下回っている。主な原因としては、簡易水道事業が上水道事業(企業会計)に統合したことによる繰出金の減によるものである。今後も現在の水準を維持するためにも、公営企業等においては独立採算の原則に立ち返った料金の改定による経営の健全化、国民健康保険及び介護保険においても保険料の適正化を図り、普通会計の負担額を減らしていくよう努める。
補助費等
補助費等の分析欄
補助費の経常収支比率は類似団体平均を6.3ポイント上回り、21.0%の前年度と比べると0.4ポイント低くなっている。類似団体を上回っている主な要因は病院事業会計への繰出金や広域で行っている消防組合、衛生処理事務組合などへの負担金の影響が考えられる。今後は、病院事業の経営安定化や一部事務組合に対しても経費削減の努力を要請し、補助費の削減を図る。
公債費
公債費の分析欄
令和元年度に実施した繰上償還(191百万円)の影響などにより、前年度より0.4ポイント下回った。今後も大型事業の償還開始が控えているため、事業の厳選や見直しによる新規発行地方債の管理に努めることで公債費負担の軽減を図る。
公債費以外
公債費以外の分析欄
公債費を除いた経常収支比率は70.0%と前年度と比べると1.4ポイント上回っているものの、類似団体平均、全国平均との比較ではともに下回っている。今後も現在の水準を維持するため、引き続き経費削減に努める。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2020年度)
目的別歳出の分析欄
歳出決算総額は、住民1人当たり953,918円となっている。総務費が、前年度と比較して+103,904円となっている。主な理由は、特別定額給付金事業(対前年度+915百万円)及び阿佐東線DMV導入事業(対前年度+37百万円)による影響である。商工費が、前年度と比較して+19,223円となっているのは、新型コロナウイルス感染症対策事業(167百万円)による影響である。土木費が前年度と比較して-20,565円となっている。海陽町ESCO事業(海南海洋センター空調設備等改修事業)(対前年度-150百万円)及び町営住宅改修事業(対前年度-111百万円)による影響である。公債費については、類似団体と比較して24,256円上回っている。主な理由は、令和元年度に実施した地方債繰上償還(191百万円)の影響によるものである。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2020年度)
性質別歳出の分析欄
歳出決算総額は、住民1人当たり953,918円となっている。繰出金は、類似団体と比較すると26,909円上回っており、平成28年度と比較しても6,232円増加(+6.8%)している。令和2年度は繰出金自身は前年度より減少(917百万円→874百万円)したが、類似団体と比較して高い水準である。補助費等が大幅な増加となっているのは、令和2年度に実施した特別定額給付金によるものである。補助金等が類似団体と比較して38,396円多い主な要因は、海南病院繰出金(230百万円)と簡易水道事業統合に伴う水道事業会計繰出金の増(5百万円→28百万円)によるものである。公債費については、類似団体と比較して24,299円上回っているが、令和2年度に実施した地方債繰上償還(122百万円)の影響によるものである。
実質収支比率等に係る経年分析(2020年度)
分析欄定員適正化計画に基づく人件費の抑制、行財政改革の実行による徹底した経費削減により、財政調整基金残高は令和2年度末で3,702百万円となっており将来に備えての財源確保もできている。しかし、今後、大規模事業(阿佐東線DMV導入事業、宍喰地区防災公園整備事業等)の償還開始が控えているため、より一層の行財政改革の実行等により、経費削減に努める必要がある。
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連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2020年度)
分析欄全ての会計において資金不足は生じていない。健全に運営されているといえる。
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実質公債費比率(分子)の構造(2020年度)
分析欄繰上償還額を除いた元利償還金は、対前年度2百万円減の787百万円となっている。主な要因は、平成28,29年度合併特例債(海陽学校給食センター整備事業等)の元金償還開始により合併特例債分が増加となったが、平成18年度過疎債の償還終了によるものである。
分析欄:減債基金該当なし
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将来負担比率(分子)の構造(2020年度)
分析欄将来負担額について、地方債残高の減(対前年度-130百万円)や充当可能基金の増(対前年度+39百万円)などにより、数値が改善した項目があるが、基準財政需要額見込額の減(対前年度-392百万円)や計算式の分母となる標準財政規模の増(対前年度+148百万円)により、前年度数値より悪化となった。(令和1:-173.6%→令和2:-172.7%)
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基金残高に係る経年分析(2020年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)鉄道経営安定基金100百万円、ふるさとづくり寄附基金55百万円、子どもあゆみ基金38百万円等の取崩を行ったが、子どもあゆみ基金100百万円、財政調整基金62百万円、ふるさとづくり寄附基金50百万円等の基金積立により、対前年度58百万円増の8,868百万円となっている。(今後の方針)今後、大型事業(宍喰地区防災公園整備事業(総事業費3,560百万円)、防災行政無線システム改修等)を行う予定であり、中長期的には減少していく見込みである。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)普通交付税の合併算定替えによる特例措置(令和2年度で終了)及び定員適正化計画に基づく人件費の抑制、行財政改革の実行による徹底した経費削減等により、62百万円積立てたことにより基金残高が3,702百万円となっている。(今後の方針)今後、大型事業(宍喰地区防災公園整備事業(総事業費3,560百万円)、防災行政無線システム改修等)を行う予定であり、中長期的には減少していく見込みである。
減債基金
減債基金
(増減理由)基金預金利子収入640千円の基金積立により、基金残高は1,853百万円となっている。(今後の方針)今後、大型事業(宍喰地区防災公園整備事業(総事業費3,560百万円)、防災行政無線システム改修等)を行う予定であり、中長期的には減少していく見込みである。
その他特定目的基金
その他特定目的基金
(基金の使途)海陽町千年のいのちを守るまちづくり基金:地震津波災害に強いまちづくりに要する経費海陽町子どもあゆみ基金:子どもを安心して生み育てられる環境整備に要する経費海陽町特定施設振興整備基金:住民の健康の保持促進・幼児の健全なる育成・地域振興等魅力ある地域づくりの推進整備に要する経費(増減理由)海陽町子どもあゆみ基金:子どもあゆみ事業(医療費助成、多子世帯保育料軽減等)38百万円による基金取崩及び100百万円の基金積立により、基金残高が921百万円となっている。海陽町特定施設振興整備基金:基金預金利子収入480千円の基金積立により、基金残高は401百万円となっている。海陽町ふるさとづくり寄附金基金:DMV機運醸成事業外13事業55百万円による基金取崩及び50百万円の基金積立により、基金残高が117百万円となっている。(今後の方針)海陽町千年のいのちを守るまちづくり基金:宍喰地区防災公園整備事業(総事業費3,560百万円)を実施するため今後取崩予定である。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2020年度)
有形固定資産減価償却率
有形固定資産減価償却率の分析欄
有形固定資産減価償却率は類似団体より高い水準にある。令和3年度に改訂した公共施設等総合管理計画に基づいた公共施設の維持管理及び老朽化対策等を適切に進めていく。
(参考)債務償還比率
債務償還比率の分析欄
債務償還比率は類似団体と比較して低い水準である。これは類似団体よりも積立金残高を多く有しているため、債務償還能力が高いこととなる。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
今までに実施した繰上償還や基金残高の増加等により、将来負担額を充当可能額が上回っているため、将来負担比率は「-」となっている。有形固定資産減価償却率は類似団体より高い水準にある。令和3年度に改訂した公共施設等総合管理計画に基づいた公共施設の維持管理及び老朽化対策等を適切に進めていく。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
今までに実施した繰上償還や基金残高の増加等により、将来負担額を充当可能額が上回っているため、将来負担比率は「-」となっている。また、実施公債費比率も類似団体と比較しても低い水準である。
施設類型別ストック情報分析表①(2020年度)
施設情報の分析欄
本町においては、認定こども園・幼稚園・保育所、橋りょう・トンネル、学校施設、公営住宅、漁港・港湾が類似団体より高い水準である。全ての項目において、今年度は大規模改修を行っていないなどの理由により減価償却率が増加となっている。今後は、令和3年度に策定した公共施設等総合管理計画に基づいた公共施設の維持管理及び老朽化対策等を適切に進めていく。
施設類型別ストック情報分析表②(2020年度)
施設情報の分析欄
本町においては、福祉施設、消防施設が類似団体より高い水準である。消防施設の数値が改善したのは、昨年度まで計上していなかった消火栓の資産額を計上したことによるものである。今後は、令和3年度に策定した公共施設等総合管理計画に基づいた公共施設の維持管理及び老朽化対策等を適切に進めていく。
財務書類に関する情報①(2020年度)
1.資産・負債の状況
一般会計等においては、資産総額は前年度末から8百万円増加(+0.0%)し、負債総額は前年度末から81百万円減少(△1.0%)した。資産のうち、固定資産は前年度末から321百万円減少(△1.0%)、流動資産は前年度末から328百万円増加(+8.1%)した。固定資産は減価償却による資産の減少であり、有形固定資産のみに焦点をあてると496百万円減少(△2.0%)している。流動資産は国県等補助金が増えたことによる資金の増加254百万円による影響が大部分を占める。負債は会計年度任用職員の給与規定見直し等による退職手当引当金の33百万円の増加(+2.9%)や賞与等引当金の9百万円の増加(+15.4%)があったものの、地方債の償還が進んだことで、81百万円減少した。下水道事業特別会計等を加えた全体会計では、資産総額は前年度末か892百万円増加(+2.2%)し、負債総額は前年度末から597百万円増加(+5.5%)した。資産総額のうち、有形固定資産は前年度末から457百万円増加(+1.6%)しており、主な要因として、宍喰公共下水道管の布設工事額98百万円の工事があげられる。また、簡易水道等が法適用化したため、前年度は会計範囲に含まれていなかった会計が多数存在するため、前年度より大きく増加している。負債額においては、法適用会計の長期前受金の計上による負債額が402百万円増加(+114.7%)している。海部消防組合・海部老人ホーム町村組合海陽町社会福祉協議会等を加えた連結会計では、資産総額は前年度末から1,733百万円増加(+4.1%)し、負債総額は前年度末から1,278百万円増加(+10.6%)した。
2.行政コストの状況
一般会計等においては、純行政コストは前年比1,297百万円増加(+20.4%)、純経常行政コストは前年比38百万円増加(+0.6%)となっている。経常費用は前年度比69百万円減少(△1.0%)の6,641百万円となっており、業務費用3,639百万円の方が移転費用3,001百万円よりも多くなっている。業務費用のうち、最も金額が大きいのは減価償却費1,082百万円を含む物件費等2,477百万円であり、経常費用の37.29%を占めている。物件費等は前年度比107百万円減少(△4.1%)となっている。個別施設計画に基づいて公共施設総合管理計画の見直しを実施したこと、また、公共施設等の適正管理委員会を立ち上げ、施設に係る経費の削減を行う。全体会計では、純行政コストは前年比1,308百万円増加(+14.5%)、純経常行政コストは前年比85万円増加(+1.0%)となっている。一般会計等に比べて、国民健康保険や介護保険の負担金が補助金等に計上されるため、純行政コストは2,662百万円多くなっている。連結会計では、純行政コストは前年比1,633百万円増加(+15.3%)、純経常行政コストは前年比337百万円増加(+3.2%)となっている。全体会計に比べて、連結対象団体の人件費や物件費が計上されるため、純行政コストは1,982百万円多くなっている。全ての会計区分において、本年度はコロナウイルスに係る費用を臨時区分に計上していることから、通年に比べて純行政コストと純経常コストに差が生じている。
3.純資産変動の状況
一般会計等においては、税収等の財源7,544百万円(前年比1,252百万円増加(+19.9%))が、純行政コスト7,638百万円(前年比1,297百万円増加(+20.4%))を下回ったことから、本年度差額は△94百万円(前年度比44百万円減少(△89.0%))となった。また海南病院と上下水道会計への出資金188百万円を認識したため、純資産残高は89百万円の増加となった。本年度は純資産残高が増加しているものの、3ヶ年の経年で見ると3ヶ年平均が△91百万円となっている。純資産の減少を食い止めるべく、財源の確保とともに行政コストの縮減に努めたい。全体会計では、財源10,430百万円(前年度比1,335百万円増加(+14.7%))が純行政コスト10,300百万円(前年度比1,307百万円増加(+14.5%))を上回ったことから、本年度差額は+131百万円(前年度比27百万円増加(26.3%))となった。一般会計等と比べて、国民健康保険特別会計・介護保険特別会計等の国民健康保険税や介護保険料、国や府の補助金が財源に含まれるため、本年度差額は225百万円、本年度純資産変動額は207百万円多くなっている。連結会計では、財源12,530百万円(前年度比1,850百万円増加(+17.3%))が純行政コスト12,282百万円(前年度比1,633百万円増加(+15.3%))を下回ったことから、本年度差額は248百万円(前年度比216百万円増加)となった。
4.資金収支の状況
一般会計等においては、業務活動収支は899百万円であったが、投資活動収支については、公共施設への投資を行った結果、△515百万円となった。財務活動収支については、地方債償還額が発行収入を上回ったことから、△130百万円となっている。本年度末資金残高は前年度から254百万円増加し、632百万円となった。公共施設等への投資は行えているものの、有形固定資産への投資は、今年度以降、減価償却費として費用に計上されるため、施設計画を練りつつ、適宜統廃合や除却を目指す必要がある。今後とも、業務活動収支がマイナスとなることがないよう、健全な行政運営を行う。全体会計では、国民健康保険税や介護保険料が税収等収入に含まれること、水道料金等の使用料及び手数料収入があることなどから、業務活動収支は一般会計等より436万円多い1,334百万円となっている。投資活動収支は、一般会計や各水道会計における公共施設への投資の結果△633百万円となっている。財務活動収支は、地方債償還額が地方債発行収入を上回ったことから、△311百万円となり、本年度末資金残高は前年度から390百万円増加し、1,416百万円となった。連結会計では、業務活動収支は全体会計より416百万円多い1,750百万円となっている。投資活動収支では、連結対象団体がさらなる公共施設への投資を行ったことから、全体会計より195百万円減少し、△828百万円となっている。財務活動収支は、地方債償還額が地方債発行収入を上回ったことから、△329百万円となり、本年度末資金残高は前年度から617百万円増加し、1,898百万円となった。
財務書類に関する情報②(2020年度)
1.資産の状況
・住民一人当たり資産額が類似団体平均を大きく上回っている。令和元年度と2年度を比較してもほとんど増減がないが、今後は人口が減少する見込みがあるため、一人当たり資産は大きく上昇する可能性を有する。償却資産である有形固定資産の増加曲線に留意しつつ、適切な施設保持量を模索する必要がある。歳入額対資産比率については、類似団体平均を下回る結果となった。本年度においては、コロナウィルスに係る臨時的な交付金が多額に計上されているため、歳入総額が例年と比較して約20%多い。そのことから、当該値がかなり落ち込む結果となった。一見、社会資本整備が進んでいないようにも見えるが、本町では継続して一定の整備を実施している。有形固定資産減価償却率が類似団体平均と近似値である。経年の推移も近似しており、有形固定資産の適正な維持・更新が実施できていると言える。公共施設総合管理計画に基づき、今後も適正な維持・更新を図る。
2.資産と負債の比率
・純資産比率は類似団体平均を上回っている。言い換えれば負債比率が低いということになり、現在に至るまでは健全な運営を行えたと言える。純資産比率は昨年と比べて増加しているが、本年度差額についてはマイナスを推移しているため、適切な行政サービスを行うよう努める。・社会資本等形成に係る将来世代の負担の程度を示す将来世代負担比率は、類似団体平均と同程度であったが、H29年度から大きく上回る結果となった。継続してポイントは増加しており、これは資産への投資を行うと同時に、地方債の発行を進めた結果である。今後は将来世代の負担をより減少できる地方債の発行を選択し、減少に努める。
3.行政コストの状況
・住民一人当たりの行政コストは類似団体平均値を上回っている。本年度においては、コロナウィルスに係る臨時的な費用が多額に発生しており、その結果一人当たり行政コストが大きく増加している。本町においては、少子高齢化に伴う社会保障給付をはじめ、人件費や物件費も増加傾向にあることから、明確に増加傾向にあり、また今後増加していくことが懸念される。そのため、行政の民間委託の効率化や施設集約化等により経費削減に努める。
4.負債の状況
住民一人当たり負債額は、類似団体平均値を上回っている。類似団体平均値及び本町の当該値は増加傾向にある。これは、近年橋梁や管渠といったインフラ資産への公共工事のために地方債を発行したことが要因である。・基礎的財政収支は、業務活動収支の黒字が基金の取崩収入及び基金積立支出を除いた投資活動収支の赤字を上回ったため、463百万円となっている。本町は経年して黒字を維持しており、現金ベースで財政を鑑みれば、かなりの高水準を維持しているといえる。本年度において投資活動収支が赤字となっているのは、公共施設等の必要な整備を行ったため基金からの取り崩しより積立が上回ったための2つが要因として挙げられる。R3年度以降も基礎的財政収支が黒字となるよう、健全な行政運営適正な公共投資に努める。
5.受益者負担の状況
受益者負担比率は類似団体平均を大きく下回っている。本町の行政サービス提供に対する直接的な負担の割合は比較的低い状況である。公共施設等の使用料・窓口業務の手数料の見直しを検討するともに、公共施設等の利用回数を上げるための取組を行うなどにより、受益者負担の適正化に努める。なお、類似団体平均(8.0%)まで受益者負担比率を引き上げるためには、仮に経常収益を一定とする場合は、約2,778百万円経常費用を削減(△41.8%)する必要があり、経常費用を一定とする場合は、222百万円経常収益を増加(+71.8%)させる必要がある。いずれも現実的な数値とならないため、抜本的な収益改造が必要である。
類似団体【Ⅱ-1】
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