経営の健全性・効率性について

料金収入は前年度から増加したが、近年の増加分と比べると減少した。また、一般会計繰入金は前年度の額より減少している。消費税還付金の皆減により、総収益では減少が見られる。一方、地方債償還金は増加しており①収益的収支比率は減少。④企業債残高対事業規模比率は年々減少。類似団体に比べると企業債は少ない。前年度は修繕工事が少なく、汚水処理費は減少し、料金収入は微増している。そのため⑤経費回収率は増加しているが、類似団体の平均値より下回っており、コスト削減や下水道への加入促進が必要である。⑥汚水処理原価前年度に比べ施設修繕工事が少なく、汚水処理費は減少している。下水道の接続増加により年間有収水量は増加している。汚水処理費の減少と年間有収水量の増加により汚水処理原価は減少している。今後もコスト削減や下水道接続促進を図る。⑦施設利用率下水道への接続件数が増えるため施設利用率は増加している。類似団体の平均値よい高いが、施設の処理能力1,600㎥／日に比べ流入水量は800～900㎥／日ほどであり、接続促進が求められる。⑧水洗化率毎年平均して20件ほどの下水道接続件数があるが、七日市地区などまだ接続率が低いところがある。そのため接続を促進するための情報発信をしていく。

老朽化の状況について

下水道の供用開始から16年が経過しており、施設内のポンプやエアレーション、しさスクリーン等の施設には所々老朽化が見られる。施設改修については、財源確保を目的としてストックマネジメントを策定していく。管渠については供用開始から16年しか経過していないので予定はない。

全体総括

下水道の供用開始から16年が経過したが、施設の処理能力に対して流入水量が少ないため、今後も下水道接続への促進を促すための情報発信をしていく。また、維持管理や修繕ではコスト削減に努める。