地域において担っている役割
南和保健医療圏における唯一の救急告示病院としての救急医療、小児救急医療、地域の中核病院としての消化器疾患、糖尿病、外傷・運動器疾患等の専門医療、災害時に対応する医療、在宅への連携を見据えた高齢者医療、へき地医療に対応している。
経営の健全性・効率性について
南和保健医療圏内の公立3病院の病院機能を再編し、医療圏内における救急病院(急性期)として平成28年度から運営を開始した。平成30年度の救急搬送受入件数が、昨年度と同様に再編前の約2倍にあたる受入件数となるなど、高い病床利用率を維持しており、また、外来患者数が増加するなど、入院・外来収益が増加したため、経常収支比率や医業収支比率などは向上している。今後とも、経常収支比率の100%以上に向けて、収益向上、費用の適正化等の取り組みを進めていく。
老朽化の状況について
医療圏内の公立3病院の再編により、新たに救急病院(急性期)として施設整備を行ったため、1床当たりの有形固定資産は平均値より高くなっている。初期投資が賄えるよう収益の確保、費用の適正化に向けたコスト管理などの取り組みを進めていく。
全体総括
南和保健医療圏内の公立3病院を1つの救急病院(急性期)と2つの地域医療センター(回復期・慢性期)に再編し、平成28年度から運用開始した。「南和の医療は南和で守る」という基本理念のもと、南和地域における安心安全の医療体制を将来にわたって持続的に確保していくために、引き続き、公立病院改革プラン(南和広域医療企業団中期計画)に基づく取り組みを進め、経営環境の改善を図っていく。