地域において担っている役割
但馬圏域の中核病院として、高度専門・急性期医療を提供し、救命救急センター、周産期医療センター、認知症疾患センター等の運営を行うとともに、がん診療連携拠点病院、災害医療センター、へき地拠点病院、第2種感染症指定医療機関等の役割を担っている。
経営の健全性・効率性について
病床利用率は地域の特性から常に類似病院平均を上回っているが、H30年度は呼吸器内科・循環器内科・脳神経内科・精神科の医師数減に伴い低下した。また入院単価も類似病院平均を大きく下回っているため、病床利用率と入院単価の両面で改善が必要である。一方費用面では、給与費対医業収益比率が平均を大きく上回っており、給与費の削減が継続的な課題となっている。
老朽化の状況について
平成17年度に新築移転した。老朽化による大規模改修・建替え等の予定はなし。医療機器については、平成17年度の新築移転時にまとめて整備しているため、年次的に更新が必要な時期に来ている。
全体総括
圏域唯一の高度急性期病院として、高額医療機器の導入、職員配置の充実など医療の質の維持・向上に取り組んでいるが、人件費や材料費、投資等の費用増加によって、収支均衡には至っていない。非常に危機感を持って経営にあたっており、収益増加と費用削減の両面で様々な施策に取り組んでいる。