稲美町:末端給水事業
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稲美町:末端給水事業
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経営比較分析表(2018年度)
経営の健全性・効率性について
主な水源が良質な地下水で、浄水場を設置していないため、⑥給水原価が平均値より安く(良く)、⑧有収率も平均値より高く(良く)なっています。このため、①経常収支比率や⑤料金回収率も概ね良好な数値となっており、②累積欠損金も0であることから、経営の健全性については現時点では問題なく、健全な状態であるといえます。しかし、人口減少や節水意識の向上などにより①経常収支比率及び⑤料金回収率が減少傾向が予想されることから、今後も健全経営を維持するためには更なるコスト削減や料金の安定収入を図る必要があります。また、④企業債残高対給水収益比率は類似団体平均よりも低く(良く)なっていますが、全国平均よりも大幅に高く(悪く)なっているため、企業債残高の抑制が課題となっています。
老朽化の状況について
昭和45年に水道事業を開始してから48年以上経過しています。特に町人口が急増し、水道施設に多額の投資を行った昭和50年代から40年となるため、今後、②管路経年化率は高く(悪く)なることが見込まれます。③管路更新率は年によってバラつきはあるものの平均より低い(悪い)水準にとどまっているため、今後、計画的な管路更新が必要になってくると思われます。
全体総括
経営状況は良好な数値を保っているものの、今後、配水場及び老朽管の大量更新の時期を迎えるため、将来的に経営状況は悪化すると見込まれます。人口減少社会及び節水意識の向上に伴い、使用水量の大きな増加は見込めない中、中長期的な更新需要と収支の見通しを明らかにし、経常コストの削減等経営努力をおこないながら、健全経営の維持を図る必要があります。