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財政力指数の分析欄人口の減少や全国平均を上回る高齢化率(令和2年1月末32.23%)に加え、市内に中心となる産業がないこと等により、財政基盤が弱く、類似団体内平均値をかなり下回っている。今後は、阪南市行財政構造改革プランに基づき、総人件費の適正化や民間委託等の推進等による歳出の見直しと、市税の徴収率向上などの歳入確保に努める。 | |
経常収支比率の分析欄高齢化に伴う特別会計への繰出金の増加などにより類似団体内平均値を上回っている。今後は、阪南市行財政構造改革プランに基づき、介護予防及び重度化予防への普及啓発の推進や、大阪府後期高齢者医療広域連合会と連携し、医療費適正化の施策の検討・実施に取り組む。また、債権回収の一元化・連携強化や徴収率の向上などの歳入確保と、人件費の適正な管理、事務事業の見直しなどの経常経費の削減に努める。 | |
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄人口1人当たりの金額が類似団体内平均値を下回っているが、物件費は、これまで進めてきた施設管理・運営の指定管理者委託が定着し、横ばいである。人件費については、管理職員の給与削減率を引き上げたが、退職手当の増加により全体的に増加した。今後は、市民サービスの維持向上と、経費抑制との両立に取り組むため、阪南市行財政構造改革プランに基づき、職員研修制度の充実による人材育成の推進やさらなる指定管理者・民間委託等の推進に取り組む。 | |
ラスパイレス指数の分析欄国家公務員に準拠した給与制度としつつ、平成27年4月から管理職員の給料を2.5%~4%減額するなど人件費抑制に努めている。さらに、行財政構造改革実現のための緊急的な給料削減を平成31年1月から実施し、管理職員の給料を改めて4%~5.5%減額するとともに非管理職員の給料を平成31年4月から1%~2.3%減額し人件費抑制に取り組んだ結果、給与水準は国の水準及び類似団体内平均値を下回る状況となった。 | |
人口1,000人当たり職員数の分析欄毎年度見直している「定員管理計画」に基づき行政運営体制の見直しや人材育成の推進などに取り組んでいるが、人口減少等により類似団体内平均値とほぼ同等の水準となっている。また、同計画に基づき、職員数を平成31年4月1日現在の379人から、令和10年4月1日時点で343人まで減らすことを目標に設定しているが、職員の年齢構成の平準化や、市民サービスの持続性、人材育成の視点等を考慮して対応していく。 | |
実質公債費比率の分析欄平成23年度まで行財政改革により投資的事業による地方債発行の抑制を図ってきたが、それ以降は義務教育施設の耐震化等の投資的事業や、近年は老朽化した公園・道路の改修に加え防災コミュニティセンターや泉南阪南共立火葬場建設事業などの整備を進めてきたことにより、類似団体内平均値を上回っている。今後とも、緊急度・住民ニーズを的確に把握した事業の選択により、起債に大きく頼ることのない財政運営に努める。 | |
将来負担比率の分析欄これまで義務教育施設の耐震化・大規模改修に加え、統廃合に伴う増築など義務教育施設の改修が続いており、さらに平成30年度は泉南阪南共立火葬場建設事業が完成したことから、地方債残高が増加している。また、固定資産税の評価替えにより充当可能特定歳入が減少し、将来負担比率が上昇した。今後も、GIGAスクール構想の実現等により将来負担比率の上昇が考えられることから、投資的事業については事業実施の適正化を図り、財政の健全化に努める。 |
人件費の分析欄人件費は、共済費や退職金が増額となり、類似団体内平均値を上回った。今後は阪南市行財政構造改革プランに基づき、定員の適正管理を進めるとともに総人件費の抑制に努める。 | |
物件費の分析欄これまでの行財政改革の取組により進めてきた公共施設における指定管理者制度が定着し物件費は横ばいであるが、平成30年度は、ふるさとまちづくり応援基金の充当により、物件費に係る経常収支比率が減少した。今後も、阪南市行財政構造改革プランに基づき、事務事業の見直しの中で物件費の抑制に努める一方、より効率的な事業実施と市民サービスの向上及び総人件費の抑制に向けて、外部委託の推進を行う。 | |
扶助費の分析欄本市は専門職員によるケースワーカーを設置し生活保護費をはじめとする扶助費の抑制に努めてきたため、類似団体内平均値を下回った。本市の高齢化率が32.23%(令和2年1月末)と高いことや、障がい者施策による社会福祉費の伸びが依然として大きいことから、今後も増額が懸念されるため、引き続き専門職員による対応など適切に行っていく。 | |
その他の分析欄その他に係る経常収支比率が類似団体内平均値を上回っているのは、繰出金の増加が主な要因である。介護保険特別会計・後期高齢者医療特別会計に対する繰出金が全国平均を上回る高齢化に伴い年々増加している影響が大きい。平成30年度は、下水道事業が公営企業会計へ移行したことにより全体的に減額となった。今後は介護予防及び重度化予防への普及啓発の推進や、大阪府後期高齢者医療広域連合会と連携し、医療費適正化の施策の検討・実施に取り組み、一般会計からの繰出金の抑制に努める。 | |
補助費等の分析欄補助費等の経常収支比率が類似団体内平均値と比較して高いのは、一部事務組合で行っているごみ処理業務、消防業務および市立病院事業に対する補助費(繰出金)によるところが大きい。平成30年度は、下水道事業が公営企業会計へ移行したことにより全体的に増額となった。 | |
公債費の分析欄平成23年度まで実施した行財政改革により投資的事業を抑制してきたことで、公債費は類似団体内平均値よりも低く推移している。平成30年度は、平成29年度で償還終了となった地方債もあるが、小・中学校の耐震事業などに係る地方債で据置期間が終了し新たな償還が始まったことから、公債費の額は増加した。今後も事業の選択と集中により、将来にわたって持続可能な財政基盤の構築に取り組む。 | |
公債費以外の分析欄「公債費以外」の経常収支比率の主なものは、人件費が24.9%、繰出金が16.1%、物件費が14.7%、扶助費が10.8%となっている。類似団体内平均値を上回っているのは、指定管理者制度活用による物件費が多いことや各特別会計への支出である繰出金の影響が大きい。今後も阪南市行財政構造改革プランに基づき、人件費の適正管理や、事務事業の見直しにより物件費の適正な支出、特別会計の健全な運営等による繰出金の抑制等により、経常経費の抑制を図る。 |
総務費の住民一人当たりのコストは類似団体内平均値を上回り、平成29年度と比べ大きく増加した。これは、ふるさとまちづくり応援寄附金の増加による返礼品等の関連経費が増加したためである。衛生費の住民一人当たりのコストは類似団体内平均値を上回り、平成29年度と比べ大きく増加した。これは、平成24年度から進めていた泉南阪南共立火葬場が完成したことにより、普通建設事業費が増加したためである。教育費の住民一人当たりのコストは類似団体内平均値を下回り、平成29年度と比べ大きく減少した。これは、平成29年度に実施した小・中学校の空調設備事業の終了や、小学校の整理統合に伴う校舎の増築事業が減少したことにより、普通建設事業費が減少したためである。
普通建設事業費(うち更新整備)は住民一人当たり1,766円となっており、類似団体内平均値と比較して一人当たりコストが低い状況となっている。これは、事業の見直しにより道路改修事業費(計画分)を休止したこと等のためである。しかし、普通建設事業費(うち新規整備)は住民一人当たり17,389円となっており、類似団体内平均値と比較して一人当たりコストが高い状況となっている。これは、平成24年度から進めていた泉南阪南共立火葬場が完成したためである。これからは、阪南市公共施設等総合管理計画に基づき、事業の取捨選択を徹底していくことで、事業費の減少を目指すこととしている。積立金は住民一人当たり14,514円となっており、類似団体内平均値と比較して一人当たり金額が高い状況となっている。これは、ふるさとまちづくり応援寄附金の増加等により基金の積立が増加したためである。今後も、阪南市行財政構造改革プランに基づき、積極的な自主財源の確保と、毎年度の歳入予算額を見据えつつ歳出予算を計上するなど、基金頼みの行財政運営の解消に努める。
分析欄平成30年度については,度重なる災害に係る災害復旧費やふるさとまちづくり応援寄附金の増加による返礼品等の関連経費の増加により、実質単年度収支は赤字となっているが、財政調整基金の取崩しにより、実質収支は黒字となっている。今後も阪南市行財政構造改革プランに基づき、市税などの自主財源の確保に努め、健全な財政運営に努める。 |
分析欄連結実質赤字比率については、一般会計を含む全会計が黒字の状況であるが、一般会計からの繰出金による影響が大きい。国民健康保険特別会計は、平成19年度末には累積赤字が15億3千万円となったものの、その後健全化の取組みにより毎年度単年度黒字を維持している。下水道事業会計については、普及率が51.9%のため、管渠等の施設の整備と既設の管渠の老朽化による更新に多額の費用が生じるため、収支均衡に注視が必要である。今後も収納率の向上や事業の効率化等に取り組み、各会計の経営の健全化に努める。 |
分析欄元利償還金は、これまで投資的事業を抑制しているため、近年は低く推移している。平成30年度は、平成29年度で償還終了となった地方債もあるが、小・中学校の耐震事業などに係る地方債で据置期間が終了し新たな償還が始まったことから平成29年度より増加した。同規模団体と比較して保有する公共施設が多いため、今後は、公共施設の老朽化対策等に係る普通建設事業費の増加が見込まれる。阪南市行財政構造改革プラン及び阪南市公共施設等総合管理計画に基づき、普通建設事業を行っていく際には、事業の選択と集中により、公債費の縮減に努める。分析欄:減債基金該当なし |
分析欄一般会計等に係る地方債の現在高は、臨時財政対策債が約50.5%を占めている。公営企業債等繰入見込額は、下水道事業会計等において、投資的事業等を計画的に行うことにより起債を抑制してきたことから、減少している。退職手当負担見込額は、職員定員管理計画に基づき定員管理を行っており大幅な増減はない。充当可能基金は、ふるさとまちづくり応援寄附金の増加によるふるさとまちづくり応援基金の増加の影響等により増額となっている。 |
基金全体(増減理由)ふるさとまちづくり応援寄附金の増加によりふるさとまちづくり応援基金を5.1億円積み立てた一方、観光振興事業等に3.1億円取り崩したが、基金全体としては1.7億円の増額となった。(今後の方針)阪南市行財政構造改革プランに基づき、事務事業の見直しなど歳出抑制に努め、財政調整基金の取り崩しを抑制する。また、ふるさとまちづくり応援寄附の増加による基金の増加を目指す。 | |
財政調整基金(増減理由)自主財源であるふるさとまちづくり応援寄附金の積極的な確保により、財政調整基金は0.5億円の取り崩しに留まった。(今後の方針)災害への備え等も必要なため、阪南市行財政構造改革プランに基づき基金に頼らない行財政運営に努める。 | |
減債基金(増減理由)基金の積み立て、取り崩しがなかったため増減なし。(今後の方針)地方債の償還計画を踏まえ、財政状況を鑑みながら積み立てに努める。 | |
その他特定目的基金(基金の使途)公共公益施設整備基金:開発行為等に伴う公共公益施設の整備資金教育施設整備基金:教育施設の整備に要する資金ふるさとまちづくり応援基金:阪南市のまちづくりを応援する個人又は法人その他の団体から広く寄附金を募ることにより、その寄附金を財源として、寄附者の意向を反映した個性豊かな魅力あるまちづくりに資する都市整備基金:都市計画事業又は土地区画整理事業の整備資金(増減理由)平成30年度は、公共公益施設整備基金を道路改修事業等に取り崩し、教育施設整備基金を鳥取中学校整備事業に取り崩した。ふるさとまちづくり応援寄附金の増加により、ふるさとまちづくり応援基金を積み立てたため、残高が増加した。(今後の方針)教育施設整備基金は今後控えている長寿命化計画などに備えるため、毎年2千万円を積み立てる。ふるさとまちづくり応援寄附の増加による基金の増加を目指す。 |
有形固定資産減価償却率の分析欄平成30年度は平成29年度と比べて有形固定資産減価償却率が減少している。原因としては、老朽化施設について、大規模改修ではなく、修繕により施設を維持しているためである。しかし、依然として類似団体内平均値より上回っているため、引き続き、阪南市公共施設等総合管理計画に基づき各施設のあり方、個別計画の策定を行い、有形固定資産減価償却率の抑制に努める。 | |
債務償還比率の分析欄債務償還比率は類似団体内平均値を大きく上回っている。これは、これまで2度の財政再建により財政の健全化を図ってきた結果、ここ数年は積み残された課題解決のために、基金に頼った行財政運営を行っていることによる。引き続き、平成30年11月に策定した「阪南市行財政構造改革プラン」に基づき財政状況の改善を図っていく。 | |
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析平成30年度は平成29年度と比べ、将来負担比率は増加しているが、有形固定資産減価償却率は減少している。これは、泉南阪南共立火葬場の完成などで減価償却額より資産形成が大きかったためである。公共施設数が多く、将来負担比率と有形固定資産減価償却率共に類似団体内平均値を上回っているので、今後も阪南市公共施設等総合管理計画に基づき各施設のあり方の検討や、個別計画の策定を行い、計画的な施設の更新により、有形固定資産減価償却率の抑制に努める。 |
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分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析将来負担比率と実質公債費比率ともに類似団体内平均値と比較して高い水準にある。平成29年度と比べ実質公債費比率が減少したのは、借換により公債費の平準化を図ったためである。将来負担比率は地方債残高の増加や起債の償還に伴う交付税算入額の減少により増加となった。有形固定資産減価償却率が類似団体内平均値よりも高い本市にとっては、今後も老朽化した公共施設の対策を行っていく必要があるが、事業の選択と集中により、財政状況に見合った投資的事業を行い、地方債の発行抑制に努め、財政の健全化を図る。 |
更新してきた橋りょうやトンネル、耐震化や統廃合の推進を行ってきた学校施設については、有形固定資産減価償却率が類似団体内平均値と比べ下回っている。一方、認定こども園・幼稚園・保育所は、昭和40年から昭和50年に建てられたものが多く、類似団体内平均値と比べ有形固定資産減価償却率が大きく上回っており、一人当たり面積も大きくなっている。このため、施設の老朽化や、人口減少による子どもの人数の減少等状況を踏まえ、現在施設のあり方を検討している。引き続き、阪南市公共施設等総合管理計画に基づき施設のあり方を検討し、財政状況を踏まえ施設の大規模改修等を行っていく。
ほとんどの施設において1人当たりの面積は類似団体内平均値と比較して小さいが、有形固定資産減価償却率は類似団体内平均値を上回っている。本市の施設は昭和50年代後半から平成の最初に建設されたものが多く、施設の老朽化が進んでいるが、施設の大規模改修を行うのではなく、修繕により、維持管理を行っているためである。今後は、阪南市公共施設等総合管理計画に基づき施設のあり方を検討し、財政状況を踏まえ施設の大規模改修等を行っていく。
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