収益等の状況について
本駐車場の経営につきましては、令和3年度を除きほぼ横ばいに推移しています。令和3年度の①収益的収支比率については、駐車場拡張工事に伴い支出が増加したため、減少しましたが、概ね100%を超えており、他会計からの繰入を行わず、特別会計にて独立採算制を保っています。本駐車場は、立地適正化計画で定める地域拠点に位置づけられた地区の中心に位置する駅に近接しており、通勤等のためのパークアンドライド利用が主な利用目的です。周辺の類似施設と比較しても駐車場料金は妥当な金額となっており、更なる収益増加を目指すため施設の拡張等を検討していきます。
資産等の状況について
本駐車場は、建設時に地方債を利用していません。今後10年における⑧設備投資見込額については、施設に求められる性能の維持を目的とした長寿命化計画に基づいて算出しています。駐車場内のアスファルト舗装の補修やラインの引き直し等の細かな修繕を必要に応じて定期的に行っていき、施設の耐久性・安全性を高めることで、利用者の満足度の向上に努めます。資産全体から、現在の立地に必要不可欠なものと考えており、引き続き民間の管理運営ノウハウを活用することで資産価値の向上に努めます。
利用の状況について
本駐車場の利用状況(⑪稼働率)につきましては、令和3年度3月から拡張部分を供用開始したため減少しています。本駐車場は定期利用専用でしたが、拡張に伴い、一時利用も可能となりました。利用者数も増加傾向にあるため収益面では問題ないと考えています。供用開始して間もないため、駐車場を市HPで掲載するなどの広告宣伝を積極的に展開していくことで、利用状況の向上に努めます。
全体総括
本駐車場全体としては、各種全国平均値等より低い項目が見られますが、収益状況としては概ね横ばいであることや他会計からの繰入を行わない独立採算制を保っていることから、健全な経営が行われていると判断しています。また周辺の類似駐車施設と比較しても定期利用料金及び一時利用料金は妥当な金額であり、利用者数も増加傾向にあることから健全経営であると言えます。経営戦略については、令和2年度に策定し、令和7年度を目途に改訂予定です。今後は、近隣市町村との情報共有等や指定管理者による民間のノウハウを活用し、効果的かつ効率的な運営を継続し、本駐車場の管理運営業務の質の向上に努めます。また、利用者へのアンケート調査を実施し、利用者ニーズに応えていくことで、本駐車場の価値を高め、利用者数及び収益の増加に努めます。