収益等の状況について
駅から300m近く離れた場所であり、駅利用者は少なく、周辺の商業施設を利用する買い物客や企業などの固定客が多い傾向にある。起債償還が平成24年度に完了し平成25年度以降は一般会計からの繰入金がない。施設の老朽化に伴い設備等の修繕費の増加が見込まれる。現状では、安全安心な駐車場運営が困難であると判断し、平成30年度をもって廃止する予定である。①収益的収支比率は、他駐車場施設の増加、近隣駐車場の料金改定(値下げ)、機械式立体駐車場であるため、入出庫時に時間を要すること等の影響から利用者が減少している。また、施設老朽化に伴う大規模改修に着手しているため収支比率は低水準となっている。②他会計補助金比率、③駐車台数一台あたりの他会計補助金額は、起債償還済みであるため繰入金に充当していない。④売上高GOP比率、⑤EBITDAは①の理由によりマイナスである。
資産等の状況について
⑧平成5年の竣工から四半世紀が経過し昇降機械、制御装置等の老朽化が著しいため計画を定め、平成28年度から10か年に及ぶ改修工事に取り組んでいたが、利用者の減少に加え、安心安全な駐車場の維持が困難であると判断し、平成30年度をもって廃止する。
利用の状況について
周辺の商業施設を利用する買い物客や企業など固定客が多い傾向にあり、定期や周辺の共通駐車サービス券の利用者が多い。タワー式の機械式駐車場であるため、車の出し入れに時間を要すること、設置から25年が経過していることで、駐車する車両規格が駐車枠いっぱいであること等、運転初心者、高齢者などには使用を敬遠する傾向がある。また、付近に民間駐車場が増設されたこと、近隣駐車場の料金改定(値下げ)等の影響により稼働率は大きく減少傾向である。
全体総括
長野駅周辺及び市街地の交通渋滞を緩和し市民の安全円滑な交通の確保を図るため設置した駐車場であり、駐車後30分間は無料としている。運営にあたっては、長野駅前及び市街地の駐車拠点として使用者が気軽に駐車できる施設となるよう留意し維持管理に努めている。また、経費の縮減と民間のノウハウを活かしたスピーディーな対応をするため指定管理制度を用いて管理運営を行っていたが、施設老朽化のため、安心安全な駐車場を維持していくことが困難と判断されたため、平成30年度をもって廃止する。