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地域において担っている役割峡南医療センター企業団は、公立病院として地域医療を守るため、急性期から回復期、在宅医療に至るまで地域全体で切れ目のない必要な医療を提供し、地域完結型医療を目指している。市川三郷病院は、へき地医療拠点病院として民間医療機関の立地が困難な地域への巡回診療を実施している。また、新型コロナウイルス感染症対応重点医療機関である富士川病院からの紹介による積極的な入院の受入れに取り組んでいる。
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経常収支比率
医業収支比率
累積欠損金比率
病床利用率
入院患者1人1日当たり収益
外来患者1人1日当たり収益
職員給与費対医業収益比率
材料費対医業収益比率
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経営の健全性・効率性について許可病床90床のうち40床を休床としているため病床利用率は類似病院の平均値を大きく下回っている。新型コロナウイルス感染症の影響により入院患者が減ったが、富士川病院との連携などにより、前年度より病床利用率が増加した。また、透析患者の診療単価が高かったため、入院1日あたりの収益は平均値を上回った。また、血液浄化療法科の収益単価、材料費単価が高いため、外来患者1人1日当たりの収益と材料費対医業収益比率は平均値を上回っている。
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有形固定資産減価償却率
器械備品減価償却率
1床当たり有形固定資産
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老朽化の状況について病院建物の老朽化は著しいが、令和3年度はへき地拠点病院設備整備費補助金により器械備品の更新が進んだことなどにより、器械備品の減価償却率は低下し、1床あたりの有形固定資産も増加した。
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全体総括令和3年度で累積欠損金は解消したため、今後は、安定した医療体制の確保のため、経営改善を着実に実行し、経常収支比率の改善に取り組んでいく。また、病院建物の老朽化が著しいことから、山梨県地域医療構想を踏まえた病院の立替えを引き続き検討していく。
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