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地域において担っている役割峡南医療センター企業団は、公立病院として地域医療を守るため、急性期から回復期、在宅医療に至るまで地域全体で切れ目のない必要な医療を提供し、地域完結型医療を目指している。市川三郷病院においては、へき地医療拠点病院の指定を受け、民間医療機関の立地が困難な地域への巡回診療を行っている。
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経常収支比率
医業収支比率
累積欠損金比率
病床利用率
入院患者1人1日当たり収益
外来患者1人1日当たり収益
職員給与費対医業収益比率
材料費対医業収益比率
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経営の健全性・効率性について許可病床90床のうち40床を休床としているため病床利用率は類似病院の平均値を大きく下回っている。富士川病院との連携により入院患者が増加したため、令和元年度の医業収支比率は増加している。しかし設備の関係で手術等高額な処置が実施出来ない状況のため入院患者1人1日当たり収益は減少した。また、血液浄化療法科の収益単価、材料費単価が高額なため外来患者1人1日当たり収益と材料費対医業収益比率は平均値を上回っている。
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有形固定資産減価償却率
器械備品減価償却率
1床当たり有形固定資産
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老朽化の状況について当企業団が平成26年度に発足し、建物や機械備品等の中古資産を多く引き継いだため平均値と比較して低い数値で推移してきたが、建物の老朽化や償却を終えた資産の増加により有形固定資産減価償却率が増えている。しかし、補助金により定期的な医療機器の更新を行えているため、平均値を下回っている。今後も補助金等を活用し計画的な設備投資を行っていく必要がある。また、帳簿原価の無い資産を企業団発足時に多く引き継いでいるため、1床当たりの有形固定資産は類似病院の平均値を大きく下回っている状況である。
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全体総括経営改善を着実に実行し、経常収支比率や累積欠損金比率の改善に取り組んでいく。また、施設の老朽化が著しいことから、山梨県の地域医療構想に即した回復期機能の病床の新設や規模のダウンサイズを図りながら施設の建替えを検討していく。
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