経営の健全性・効率性について
収益的収支比率は100%近い数値であるが、給水収益のみでは老朽化した配水管の更新工事費などを賄えないため、一般会計からの繰入金などを使用して工事を実施していく。将来的に水道料金の見直しも視野に入れ経営の健全性・効率化を図る。
老朽化の状況について
令和3年度の管路更新率は全国平均値や類似団体平均値と比較してみると高い指標となった。有形固定資産減価償却率や管路経年化率は把握できていないが、鳴沢村の総管路延長の内約20.0%は鋼管や鋳鉄管であり、耐震化が必要な配水管となっている。村道工事との調整を図りながら効率的に配水管の更新工事を実施していく必要がある。
全体総括
労務単価等の増額に伴い工事費用は増加傾向にあり、今後も配水管の耐震化工事を実施していく上で、一般会計からの繰入金を使用していくこととなるが、独立採算制の観点から将来的な水道料金の値上げを検討する必要性が高まっている。引き続き住民への安定した水道水の供給を実施するために令和4年度に策定を行う経営戦略を基に、工事額の試算や財源確保の具体的方策を立てて経営健全化を図る。