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平成24年度の単年度財政力指数は、分母である基準財政需要額では、生活保護費において補正率及び補正後測定単位の減による2億4,852万7千円の大幅な減となり、全体では、2億6,061万円1千円(2.5%)の減となった。分子である基準財政収入額では、固定資産税(家屋)が評価替えなどにより1億869万9千円の減となったことなどから1億6,801万3千円(1.9%)の減となった。基準財政需要額の減幅が基準財政収入額の減幅を多少上回ったため、平成23年度の単年度財政力指数より多少改善は見られたが、ほぼ同数であった。平成20・21年度単年度数値は、それぞれ0.91・0.93だったが、平成22年度以降の単年度数値は0.85のため、平成24年度の財政力指数3ヵ年平均値は単年度数値と同数の0.85となった。
経常収支比率は93.8%と昨年度から1.3ポイント、2か年連続で減となった。【分母】経常一般財源は3億7,900万6千円(2.6%)の減。企業業績回復等の影響により法人市民税などが増加した一方、普通交付税や地方特例交付金の減、臨時財政対策債の発行抑制などにより昨年度に引き続き大幅な減となった。【分子】経常経費充当一般財源は1億6,418万円(1.2%)の減。扶助費や後期高齢者医療特別会計・介護保険特別会計への繰出金が増となったものの人件費、公債費及び補助費等の減により、全体として減となった。
人件費・物件費等決算額は79億3,737万9千円となり、平成24年度末住民基本台帳人口77,209人で除することにより、人口1人当たり人件費・物件費等決算額は102,804円となった。人件費は、職員給及び退職手当組合負担金の減により、事業費支弁人件費を加えた人件費全体でも1億7,525万6千円(3.7%)の減となった。物件費は、委託料が減となったことから1億7,415万円(4.7%)減となった。人件費・物件費・維持補修費等の全てにおいて減したことにより人件費・物件費等決算額は2億2,626万5千円(2.8%)の減となったが、今後も持続的な抑制に努める。
ラスパイレス指数は、昨年度から1ポイントの増で110.4となった。平成25年1月から東京都人事委員会勧告に基づく給与体系に移行している影響及び退職・採用等によるものである。
平成25年4月1日現在の職員数は463人となり、現行計画(狛江市第5次行財政改革推進計画【定員適正化編】(平成25年度~平成27年度))の目標職員数465人を達成し、人口千人当たり職員数についても0.04人改善したところである。現行の計画には、保育需要への適切な対応や給食の充実と定員適正化の両立を図るべく、公立保育園の民営化(平成28年度~)、小学校給食調理員の委託化(26年度~段階的な実施)のほか、施策推進に向けた組織改正(平成26年4月実施済)等を掲げており、平成28年度の目標職員数452人を達成するため、取組みを進めているところである。
実質公債費比率(3カ年平均)は、0.3ポイント改善の5.5%となった。【分子(単年度)】「元利償還金の額」が7,189万7千円(2.8%)の減、「公営企業に要する経費の財源とする地方債の償還の財源に充てたと認められる繰入金」の公共下水道において2,128万円(6.4%)の減となったことなどから、分子としても489万6千円(0.7%)の減となった。【分母(単年度)】標準税収入額等が2億2,394万8千円(1.9%)の減、普通交付税額が9,762万6千円(7.4%)の減、臨時財政対策債発行可能額が6,589万9千円(5.0%)の減となり、分母としても3億5,011万円(2.7%)の減となった。
将来負担比率は、昨年度に引き続き、4.5ポイント改善の54.6%となった。【分母】標準財政規模は3億8,747万3千円(2.6%)の減、元利償還金・準元利償還金に係る基準財政需要額算入額(算入公債費等の額)も3,736万3千円(2.6%)の減となり、分母としては3億5,011万円(2.7%)の減となった。【分子】地方債の現在高が1億6,247万7千円(0.8%)の減、多摩川衛生組合の地方債現在高の減少による組合負担等見込額が1億7,617万4千円(59.4%)の減などの影響から分子が7億8,686万9千円(10.1%)の大幅な減となった。
人件費の経常収支比率は0.2ポイント改善し28.6%となった。職員給が3,562万5千円(1.3%)の減などにより人件費全体では1億7,525万6千円(3.7%)の減となった。しかしながら、依然として類似団体平均より高くなっているため、引き続き、狛江市第5次行財政改革推進計画【定員適正化編】(平成25年度~平成27年度)を推進し、人件費の抑制に努める。
物件費の経常収支比率は0.5ポイントの増により13.7%となった。物件費としては1億7,415万円(4.7%)の減となったが、経常経費充当一般財源等は3,127万4千円(1.6%)増、分母の減の影響から経常収支比率としては上昇となった。
扶助費の経常収支比率は0.7ポイント増の9.4%となった。生活保護費と社会福祉費は昨年度に引き続き増となったが、児童福祉費が児童手当の減により、扶助費全体では、590万7千円(0.1%)の減となった。しかし、経常経費充当一般財源等が7,951万7千円(6.3%)の増となり、数値としては昨年度より増加となった。
後期高齢者医療特別会計や介護保険特別会計など特別会計等への繰出金が1億1,161万6千円(3.8%)の増となるなど繰出金の経常経費充当一般財源等としては、4,686万1千円(2.5%)増となり、経常収支比率も0.9ポイント上昇した。
補助費等の経常収支比率は0.6ポイント改善し10.5%となった。多摩川衛生組合負担金が昨年度に引き続き5,770万4千円(9.3%)の減となるなど、経常経費充当一般財源等としては1億1,978万5千円(7.4%)の減となった。
公債費の経常収支比率は昨年度に引き続き17.4%となった。経常経費充当一般財源等は7,179万4千円(2.8%)の減となったが、経常一般財源等も3億7,900万6千円(2.6%)減したため、公債費の経常収支比率としては変化がなかった。過去の都市整備事業債の償還はピークを過ぎたものの、臨時財政対策債の借り入れが膨らんでいることから、今後、公債費の増加が見込まれる。引き続き、中期財政計画に基づく財政規律の遵守に努める必要がある。
狛江市の特徴として扶助費の割合が低く、公債費の割合が高いことが挙げられるが、平成24年度は経常一般財源等が減となったことから公債費以外の経常収支比率についても1.3ポイントの上昇となった。
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