地域において担っている役割
急性期病院である旭中央病院の後方支援病院として、初期救急医療やトリアージを行うとともに、高度医療から日常生活への橋渡し役を担っている。令和2年度から救急告示病院となっており、救急患者の受入れについて、地域において重要な役割を果たしている。令和3年度当初から回復期リハビリテーション病棟を開設し、香取海匝地域で不足している回復期医療を担っていく。
経営の健全性・効率性について
①収支不足額について、一般会計補助金を受けており、例年100%前後の数値となる。②⑦⑧手術の開始等により、医業収益、費用共に増加している。回復期リハビリテーション病棟が開棟に至っていないこともあり、依然医業収支は赤字の状態である。④平成30年度の許可病床数の削減により上昇している。⑤整形外科・外科における手術の本格化、昼夜看護体制の充実(看護体制加算の増)、病床稼働率を維持しつつ平均在院日数の短縮化等により改善した。⑥新型コロナの影響で患者数は減少した一方で、PCR検査の実施等により外来診療収益は増加した。
老朽化の状況について
①建物の主要な部分は、昭和60年度前後に竣工しており、間もなく法定耐用年数(39年)を迎えようとしていることから、資産全体で見ると老朽化は進行している。②医療機器については、計画的に更新を行っており、改善傾向にある。③平成30年度の許可病床数の削減により、大幅に上昇している。
全体総括
回復期リハビリテーション病棟の開設のための人的・物的整備が完了したことから、令和3年度は16床から入院患者の受入れを開始する予定である。同病床は、令和6年度までに30床まで増やす計画であり、引き続き収支改善に努めていきたい。回復期医療や救急患者の受入れ、感染症対応など、地域において不足する医療・必要な医療を提供し、より住民に頼られ必要とされる病院を目指していきたい。