富岡地域医療事務組合：七日市病院

地域において担っている役割

富岡構想区域で不足している回復期機能の病床を補う役割を担っている。・回復期機能病床でのリハビリテーション継続。・サブアキュートを中心とした患者の受入を行い在宅復帰の充実を図り、訪問診療、訪問看護を含めた病院としてできる、地域包括ケアシステムの実施。・急性期病院、地域の診療所及び施設との連携強化に努める。

経営の健全性・効率性について

①「経常収支比率」②「医業収支比率」は100%を上回っており、健全な水準にある。③「累積欠損金比率」は発生していない。④「病床利用率」は前年度から回復期機能の病院として平均在院日数の短縮化を図り、当年度も同様な水準となっている。⑤「入院患者1人1日当たり収益」は内科とリハビリ主体の回復期病院のため、平均値を下回っている。⑥「外来患者1人1日当たり収益」の平成30年度は在宅医療支援事業を附帯事業として外来収益に計上したが、同事業の患者数を計上しなかったため、一時的に高くなったものであり、実際には平成30年度と同水準にある。⑦「職員給与費対医業収益比率」は平均値を上回っているが、当院は人員により収益確保がなされていると考える。⑧「材料費対医業収益比率」は院外処方せん率99%と診療材料等の購入が少ないことで、費用構成バランスがとれている。

老朽化の状況について

有形固定資産減価償却率が平均値を下回っているのは、増改築工事が開院後2回行われ、2回目は平成26年度完成のため、帳簿価格が増加していることが原因となっている。しかし、病院本館（H4年建設）の老朽化は進んでいる。器械備品減価償却率が平均値を上回っているのは、ベッド等高額機器の使用年数をなるべく長くしているのと、高額機器の買換えも少ないためと考える。全体的には老朽化が進んでいるため、計画的な投資が必要と考える。

全体総括

令和元年度は、医療の質の向上とともに在院日数の短縮化を図り、施設基準においてリハビリの回復実績指数の基準が最も高い回復期リハビリ病棟入院料Ⅰを算定することができたため、経常収支比率100%以上を継続することができた。今後も回復期機能を継続し、在宅での訪問診療、訪問看護を充実させ地域のニーズに応えていきたい。また、富岡総合病院と一体として運営していくなかで、病院機能、ベッドコントロールなど連携を強化していく。