経営の健全性・効率性について
①収益的収支比率は92.01%であり、低い数値となっている。平成24年度で整備が終了しているため、使用料収益の大幅な増減はないものと見込んでおり、費用の削減に努め、改善を図る必要がある。④類似団体と比較して低く、整備も終了しているため、新たな借入予定もないことから、今後も比率は下がっていくと見込んでいる。⑤経費回収率は、類似団体と比較して高い状況にあり、使用料をもって汚水処理費をほぼ賄うことができている。今後は、空き家等により利用者が減ることで使用料が減少することも考えられるため、効率的な維持管理により更なる経費節減に努める必要がある。⑦施設利用率は、大きな増減の要因が見当たらないことから、60%前後で推移すると見込んでいる。⑧水洗化率はほぼ100%であり、今後も大きな変動はなくこのままで推移すると見込んでいる。
老朽化の状況について
平成14年度から整備を開始し、平成24年度で整備を終了していることから、施設は比較的新しい。しかし、ある程度の修繕費が毎年発生しており、初期に整備した施設については、修理用の部品が製造されなくなってきているため、今後は修繕費が増加傾向となることが予想される。
全体総括
水洗化率は、ほぼ100%であり、経費回収率、汚水処理原価についても類似団体と比較して高い水準となっているが、今後も引き続き適切な維持管理と早期の対応により、経費の縮減を図る必要がある。