経営の健全性・効率性について
経常収支比率、経費回収率ともに、平成29年度以降100%を割る状況で、令和元年度まで下降傾向となっています。これは、人口減少に伴う下水道料収入の減少が大きな要因であり、これに関連して、汚水処理原価が増加傾向となっていることにも影響が現れているところです。現状は、流動比率が高く運転資金の状況は問題ないところですが、今後も人口は増加せず、減少していくことが必至であることから、水洗化率の向上や経費の節減に努め、経営の効率化を図り、収支均衡を目指し取り組んで行く必要がある。
老朽化の状況について
下水道の管渠施設については、昭和46年度から整備し、現在では汚水管・雨水管あわせ、その総延長は139kmを超えています。管渠施設の中には、整備から40年以上経過しているものもあり耐用年数が近づいていることから、通常の維持管理に加え、今後、ストックマネジメント計画に沿って、適切な老朽化対策や延命化の対応などに取り組んで行く必要がある
全体総括
今後、人口減少していくことが必至であり、これに伴い収入の根幹である下水道使用料収入が減少し、また、老朽化する施設・設備への対応も進めなくてはなりません。このように経営的に課題も多く厳しい状況となっていく中、水洗化率の向上、経費の節減、適切な設備投資に努め、収支均衡を目指し経営の健全化に向け、取り組んで行くことが必要である。