収益等の状況について
収益的収支比率については、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止を目的とした臨時休園や、円山球場でのスポーツ大会の中止等により、令和2年度は特に類似団体体平均値を下回っているが、コロナウイルスの影響が無い令和2年度までは100%を超えており、ここ数年では単年度収支について黒字を維持しており、当該事業の収益性は高いものと判断できる。
資産等の状況について
企業債残高対料金収入比率については、過去5年の推移を見ると減少傾向にある。平成27年度に施設の改修を実施したが、初期の整備費や修繕費と比べて設備投資見込額は高いものではなく、上記1のとおり収益の状況はおおむね良好であり、将来の企業債の償還について支障はないものと判断できる。
利用の状況について
上記1のとおり、稼働率が全体平均を大きく下回っているが、来園者数や近隣施設のイベントの実施が回復するにつれて、稼働率も回復すると考えられる。
全体総括
円山公園駐車場事業の経営については、指定管理者制度を採用しており、収益等の状況からも経営の効率性、健全性は良好と考えられる。新型コロナウイルス感染症の影響により、今後の収益についても不安定となる可能性があるものの、駐車場収入施設の老朽化が進んだ箇所については、収益の範囲において計画的に修繕を施すことで、安定経営に努めていく。